超多忙時代。振り返れば、戦後間もなく、高度成長期を迎えた日本。勤勉で真面目な性格が功をさし、世界に負けない経済大国へとのし上がった。
それによって受けた歪みはといえば、“時間の余裕”がなくなった。とも言える。あらゆる便利なデジタル機器の開発によって、圧倒的に便利になった現代で、なぜ時間に追われる毎日を過ごしているのか?
1日は24時間と平等に分け与えられた時間。多くの日本人が口癖のように使う「忙しい」は、ある意味で毎年流行語大賞にノミネートされてもいいほど、使われるキーワードだと思う。
以下のグラフを見て欲しい。
このグラフは、1日24時間を多くの人が必ず消費するであろう時間で、割ったものだ。
もちろん、人によっては全く違うグラフになるとは思うが、一般サラリーマンの定時勤務とした時の、時間配分だと理解して欲しい。
睡眠:7時間
これは人によって多いか少ないかはさておき、基本的に必要であろう睡眠時間として7時間を設定した。当然人によっては、5時間となり、6時間となり、休日には12時間というツワモノもいるだろう。
勤務:10時間
これは一般的な労働時間9時間(1時間の昼休憩込み)に通勤時間をプラスして10時間とした。もちろん、残業等の時間数は排除している。
?:7時間
このグラフではあえて、日常生活を送る上で必要な整容時間、食事時間は抜いているが、1日24時間を睡眠時間、勤務時間で割ったとしても、もう一仕事できる時間のあまりがあることがわかる。
もちろん、人によっては、この時間に外食したり、部屋の掃除や洗濯を含む場合もあるだろう。
しかし、そのような細かい時間を合わせて2時間使ったとしても、まだ5時間ある。
ここで理解して欲しいのは、1日24時間睡眠と仕事をきっちり行っても、あまり余るくらいの余暇時間があるということである。
これを踏まえて上で、一人一人、1日の時間をどのように過ごしているのか?もう一度思い出して欲しい。口では、「忙しい」というけれど、実際に何もしないでいられる時間は、いったい何時間残っているのか。
そして、この余暇時間をどのように過ごすのか。“超多忙時代”の今だからこそ、考えるべきである。
今回から、そのための時間管理術を少しづつお伝えしていきたいと思う。あらゆる時間を管理し、無駄な時間を極力削減し、仕事や家事、趣味の時間確保をできる人生を手に入れて欲しいと思う。
▶︎▷忙しいは錯覚?