留学のきっかけ
ふと届いた郵送物がきっかけでした。
「英語ができないあなたにも留学できる!」 中学の頃から、どうせ将来使う予定がなかった英語は大嫌いだったんです。アルファベットの「a」に複数の発音([æ]、[ʌ]、[ə]、[ɚ]、[ɑ])があったり、同じ単語なのに、時と場合で意味が変わる第2言語を無理矢理勉強させられる事に我慢がなりませんでした。
「なんで冷水もお湯もWaterなんだ!」ってな具合です(笑)
そんな自分が急にアメリカに興味を持ち始めたのは、高校野球の最終戦に敗退した後。才能も大してないのに、気持ちだけでがむしゃらにやっていた部活動の日々が終わり、
改めて「将来」を模索する中で、興味の矛先が向いたのは人間の身体や医学の道でした。
振り返れば、幼い頃から怪我や病気が多く、もともとそういう分野に関心があったのだろうと思います。
医学✖️元々好きだったスポーツ=「アスレティックトレーナー」
こんな方程式?で、自分の将来の夢が決まった感じでした。
阪神タイガースの星野監督が、アメリカのアスレティックトレーナーを5人雇って18年ぶりに優勝したのもちょうどこの年でだったので、「どうせその道の仕事に就くなら、本場アメリカでアスレティックトレーナーになろう」と思いました。
あれだけ英語を毛嫌いしてきた自分の思考が、部活動一本の生活を引退後、冒頭に述べた一通の郵送物が切っ掛けとなり一気にアメリカへ向いてしまったのは、今考えてもびっくりします。
高校生の思考は怖いですね。
留学先を選んだポイント
ごくごく一般な家庭に育った私には、大学を贅沢に選ぶ余裕はありませんでした。
「アスレティックトレーニング学部のある学校で、最も安いところ」
これが唯一の条件だったと思います。
そんな私が選んだ場所は、アメリカのど田舎と言われる州 “Sweet Home” Alabama。コットン畑のど真ん中にある大学、Troy University(旧Troy State University)が私の入学先となりました。
「せっかく行くのに、教育環境やその後の就職先も視野を入れて大学を選ばなかったの?」なんて言われることがありますが、私にとっては日本ではなくアメリカを選んだ時点でお腹いっぱいでした。
そもそも、そんな風に助言してもらえる相手もいませんでしたし、行かせてもらえるだけで幸せでした。
もちろん、自分が選んだところが、その道で有名な大学というわけではないことはわかっていました。ただ、「英語が使えるようになるのか」「大学に入学できるのか」「卒業までやっていけるのか」・・・
こんな不安で一杯一杯だったのが、正直なところです。
留学までの手続き
パスポートを取るのは当たり前ですが、まだ喋れない英語で無理やり「自己推薦状」を書いたり、大使館で英語の面接を受けて「学生ビザ」を取得しに行ったりと、入学のための申請作業はどれも、高校出たての自分にとっては全くもってわけのわからない事ばかりでした。
当時、出身高校を卒業して海外の大学に進学する人間は自分一人。周りに本格的な4年間の大学留学をした知人もいませんでした。誰にも聞けない中での暗中模索。もう、言われるがままに書類を用意し、必要な作業を目を回しながらこなしていた事を覚えています。
この辺について「自分も留学するので、詳しく教えてください」とお願いされる事が多いですが、もう15年以上前の話です。その間に、政治も制度も変わってきていますから、この時自分がおこなったことはあまり参考にならないと思います。
きっと留学の専門書を読んだり、専門企業のカウンセリングを受ける方が賢明です。実際に、自分は留学の斡旋会社のサポートを受けました。確か、当時の費用は40万円ほどだったと思います。高いなーって思ったけれど、あまりに無知だった自分にとっては、本当に有難いサービスを受ける事ができました。
利用する会社によって、費用もサービスも違いますが、留学について多くの情報を提供してもらえたし、不安になっている精神面に対するカウンセリングのサポートもありました。自分が提示した、経済面と学部の条件を両方クリアする大学を探す作業も、この企業無しには難しかったと思います。
【目次】
第一回:Go to USA
第二回:"MUGON" DRIVE
第三回:I have a dream
プロフィール
<SNS>
Facebook: https://www.facebook.com/kyohei.miyazaki.14
Website: https://think-outside-to-mumble.amebaownd.com/
Twitter: https://twitter.com/k3y_y0
Instagram: https://www.instagram.com/k3y_yo/?utm_source=ig_embed&utm_medium=loading
<保有資格>
- スポーツ/脳卒中/運動器 認定理学療法士
- 米国公認アスレティックトレーナー (NATA BOC-ATC: Certified Athletic Trainer )
- 米国公認ストレングス・ コンディショニング スペシャリスト
(NSCA-CSCS: Certified Strengthening & Conditioning Specialist )
- ヨガ・ピラティス インストラクター
- アメリカ心臓協会公認 一次救命措置講習会 インストラクター(AHA-BLS Instructor)
<学歴>
2008年 米国 アラバマ州 Troy University アスレティックトレーニング学部 卒業
2013年 平成リハビリテーション専門学校 卒業
<経歴>
2008~2009年 米国 アラバマ州 Champion Sports Medicine 就業
– NFL Europa 専属リハビリトレーナー(アメリカンフットボール)
– University of Alabama アスレティックトレーナー (アイスホッケー)
– Pensacola High school アスレティックトレーナー (野球・サッカー・陸上・バスケ・バレー)
2010~2013年 パーソナルトレーナーとしてフィットネスクラブ勤務
2013年~ 互恵会 大阪回生病院 リハビリテーションセンター 理学療法士
2015年~ 大阪府理学療法士会 生涯学習センター 研修部 部員
2018年~ 一般社団法人 MSEP(医療介護スポーツ医学教育センター) Senior Leader
https://physioneer.amebaownd.com/
2019年~ 日本スポーツ理学療法学会 運営幹事
2019年~ 日本理学療法士協会 アジア教育支援委員会 委員長