70日間(約210時間)の語学合宿
海外派遣にあたって誰もが心配すること、それは語学力。協力隊の試験に合格すると約2ヶ月間、現地語を勉強する合宿に参加することになります。私はモンゴルに派遣されたのでモンゴル語を学習したのですが、正直2ヶ月ではまともにしゃべることなどできるようになりませんし、ネイティブの早口は全く聞き取ることができませんでした。モンゴルに到着して、モンゴル語が飛び交う街で途方に暮れたのを今でも覚えています。
それでもこの2ヶ月の語学合宿がなかったら、ある程度仕事で話ができるようには、2年いても難しかったように思います。実際にモンゴルで出会った方々から、長期間モンゴルにいるだけではモンゴル語を話せるようにはならないと聞きました。集中的に文法や単語などを覚える期間があったお陰で、徐々に上達することができたのだと思います。
さて語学訓練ですが、英語圏の国に派遣される方々は語学レベルに応じてクラスが分かれています。現地語は国ごとにクラス分けがされています。私はモンゴル語のクラスで最初は数字や基本的な挨拶などの授業から始まりました。写真は授業の板書の一部です。
恥ずかしがらず、いかに話せるかが上達のキー
私はもともと語学がそこまで得意でなかったので、1つの単語を覚えるのにも時間を要しましたが、語学が得意な方は簡単に覚えてしまい、傍目で羨ましいと思いつつも、地道に覚えるようにしていきました。想像以上に語学の習得には個人差があり、他人と比較してはいけないというのを思った次第です。写真は夜の自習学習の様子です。
語学訓練が進んでいくと、中間試験と、最終試験という2つの試験があります。これは学習の習熟度を確認するためという意味合いが強く、誰かを振り落すための試験ではないのでそこまでのプレッシャーはありませんでした。
正直語学力については、現地に派遣されてどれだけ現地の方と現地語で交流するのか?ということにかかってくるかと思います。もちろん2ヶ月の訓練で語学は頑張るのですが、語学だけを頑張るのではなく、広い視野を持つことや、コミュニケーション能力に磨きをかけることの方が重要のようにも思えます。訓練所では語学があまりできなかったのに、現地に派遣されてから語学が飛躍的に伸びるという方もたくさんいます。
また語学があまりできなくても、素敵な活動を展開されている方もいますし、本当に多種多様で、私が偉そうに言える立場では全くないのですが、語学もあくまでコミュニケーションのツールのうちの1つであるということを認識しておくと良いかもしれません。