今月23日、日本理学療法士協会ホームページのコンテンツ「会長メッセージ」が更新されています。
以下はその抜粋です。
「運動」と「運動療法」の違いは、その運動にしっかりとした科学的根拠があるかないかです。(中略)
これらの科学的な「運動療法」を一定期間行い、効果を検証します。
1.検証結果を分析して効果判定をします。
2.効果が認められた時は次のステップに進みます。
3.効果が十分でない場合は運動プログラムの見直しを行います。
これらの一連のやり方を「運動療法」ということができます。この運動療法を使いこなし、様々な予防や治療にあたるのが理学療法士です。
e-ヘルスネットでは、運動療法は「運動を行うことで、障害や疾患の治療を行う療法。運動療法とは、障害や疾患の治療や予防のために運動を活用することです。」と定義されています。
現在、介護や政治など医療分野に限らず「エビデンスベースド」という言葉がキーになってきています。半田会長は以前、厚生労働大臣に対して、理学療法士が介護予防に関わったら、ある市町村で要介護度が下がったという資料を見せた時に、「何故下がったのかが判るようにしなければ意味がない」と指摘されたと話していました。
患者さんに提供している運動療法がなんのために、なぜこの運動を選択したのかとしっかり答えられるようなプログラムの立案を心がけていく必要があると言えますね。