ACL損傷診断の徒手テストの一つであるpivot-shift testは、感度が24%と低いが、特異度が98%である。次の記載のうち正しいものはどちらか?
① pivot-shift testは損傷のある人を「陽性」と判定する割合が高い。
② pivot-shift testは損傷のない人を「陰性」と判定する割合が高い。
答えは⬇︎
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答えは②です。
特異度が高いことは、障害がないにもかかわらず、検査で「陽性」と判定されることが少ないことを意味します。Lachman (ラックマンテスト)は感度が85%、特異度が94%でもっとも確実なテストと言われています。同じく、ACL損傷診断として使われる前方引き出しテストは感度が55度、特異度が91度と感度が低いことがわかっています。
※pivot-shift test
患肢の膝を伸ばしておいて足を内旋させ、膝の外側に圧迫を加えながら、膝をゆっくりと曲げていくと、30度ほど曲げたところで、カクンといって膝が正常な位置に戻ります。