結局は「やりたいことをやる」
POSTインタビュアー:海外に来る不安なんかはなかったのですか?
内倉先生:不安は少しありましたよ。海外で生活するなら、言葉も違えば文化も違いますから。でもその不安をどう少なくするかは工夫ができると思います。実際に、来てみて思うのは楽しいことの方が多いですね。
確かに日本に比べて不便なことは多いし、思い通りにならないことも多いですが、要はそれを受け入れられるかどうかだと思います。
考え方次第では、そんなにつらくはないと思います。なので、志望される方はぜひ海外へ行ってほしいと思いますね。
POSTインタビュアー:言葉はどうされたんですか?
内倉先生:はじめ半年ほど語学学校へ行きました。それから施設での研修でしたね。だけど私の場合、半年では上手くは話せるようにはなれなかったので大変でしたよ。
POSTインタビュアー:そうですよね。でもそれでも良い研修を過ごされたのですね。
内倉先生:はい。結局はやりたいことをやる、そして判断することが大事だと思います。そうすると良い機会を作れると思います。もちろんそこにはいろんな障壁はあると思いますけどね。
海外での学びは「日本の良さ」を知ることにも繋がる
インタビュアー:最後に、海外で学びたい療法士にメッセージをお願いします。
内倉先生:今の時代、いろいろな情報が簡単に手に入りますが、やっぱり自分でその場に行って経験することが一番だと思います。
本場に行くとリハビリテーションだけじゃなく、いろいろな面でその国の文化や思想も知ることができます。そういう経験はすごく良いと思います。
そして逆に日本、日本人の良さを再認識することができます。少しでも海外に行ってみたいな、と思う気持ちがある方は、是非学びに行ってきてほしいと思います。
(了)
内倉清等先生経歴
経歴
・平成18年3月:宮崎リハビリテーション学院卒業(理学療法士)・平成18年4月:一般財団法人リハビリテーション振興財団 潤和会記念病院 入職
・平成23年3月:医療法人孟人会 摂南総合病院 入職・2014.10月~イタリア・サントルソで5ヶ月間「認知神経リハビリテーション」に関する研修を受ける。
・研修(帰国)後も摂南総合病院で勤務されている。
<バックナンバー> 第一弾:良い環境が行動の動機づけとなる 第二弾:「イタリア」は「日本」より能動的キーワード
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