なぜリハ職は数年で転職するのか 離職率を改善する魔法のカードゲーム|岡本 悠佑

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働いて数年で別の職場へ転職する、そしてまた数年で別の職場へー。

 

正式なデータはないが、俗にいう転職族のセラピストは非常に多い。

 

今回、紹介する株式会社Color Variation 代表の理学療法士、岡本悠佑さん(32)は、自身が開発したカラーバリューカードを用いて、デイサービスの離職率を大きく改善させたそうだ。

 

現在のセラピストの転職における課題や、それに対する解決策、チームマネージメントについて全2回に渡ってお送りする。

 

52種類のワードで自他と対話する

 

ー まずこのカラバリューカードはどういったものなのか簡単にご説明いただけますか?

 

岡本 カラバリューカードは、ゲームを通じて取捨選択したカードを元に、他者との対話と内省を繰り返し、自身独自の価値観を見つけることができます。

 

どんな人でも価値観と向き合えるカードにするために何十回もテストを繰り返し、多数ある価値観の中から52個のワードを厳選し、他者への問いかけのヒントとなるOpenQカードを加えることで、より気軽に自他と対話ができるような形が完成しました。

 

カードを使えば、「自分がどんな価値観を持っているかをなかなか自分の言葉で表現できない」という人でもゲームを通じて気軽に複数のカードを取捨選択しながら自分自身と向き合うことができます。

 

昨年5月に、CAMPFIREのクラウドファウンディングで募集をし、85人の支援によって639,500円の資金を集めて開発しました。

 

ー カラバリューカードを作ろうと目的や背景を教えてください。

 

岡本 セラピストは自己分析ができていない人が多いということが関係しています。自分が何に対してワクワクするのか、病院や会社のどんな理念に共感して働いているのかが分からないために、キャリアを形成するための軸がないためだと思っています。

 

なので、転職活動でも給与や待遇といった条件面で見てしまうんです。しかし、もともとセラピストは知識労働者(ナレッジワーカー)であって、金銭的なインセンティブが効かないと言われている業態で、社会的な認知や貢献、やりがい、働きがいを重んじる職種です。

 

もし、本当に給料が高いところで働きたいのであれば、理学療法士なんてやらないで、別業種に移った方がいいはずですよね。

 

それは、自己分析ができていないがために、自分の価値観にあった、自分らしい働き方ができていないから条件面をベースに転職を考えてしまします。自己分析ができていれば、現在の職場を変えずとも、自分の幸福度を高めながら働くこともできますし、転職をするにしても、もっと組織の理念や大切な価値観をベースに様々なキャリア選択をする人が増えると信じています。

 

もっと、外的な条件面をベースにキャリアを考えるのではなく、内面的なところでワクワクできる仕事ができるかということにフォーカスしてほしいですね。

 

パーフェクトヒューマンは一握り

 

ー つまり、これだけセラピストの転職が盛んなのは、自分の大切にしている価値観が分かっていないからということですか?

 

岡本 そうですね。まずセラピストって、他学部の学生と比べて就職活動をほとんどしないので、社会人になる時点で自己分析する機会が少ないんですよね。

 

エントリーも片手で収まるほどしかしないですし、不採用になることがないので、自己分析なしでも働くことはできてしまいます。

 

採用する側も”いい人材”というのを定義できていないことが問題だと思っています。まず、採用シートのフォーマットも条件面しか書いていないところが多く、その組織がどんな価値観を大切にしているのか分かりません。

 

それこそ頭が良くて、協調性があって、なんでもチャレンジできる求職者が応募してくれば、採用すると思います。

 

でもそんなパーフェクトヒューマンは、一握りですよね。もっと組織として大切にしたい価値観(理念)や戦略と結びつけて共感を大切にした採用を考える必要があります。

 

カラバリューカードの実践例

 

ー 実際に、カラーバリューカードを利用したら、離職率が改善することができたとお聞きしました。

 

岡本 はい。導入していただいているデイサービスでは、以前、スタッフが年度末に一気に辞めてしまったところがありました。

 

そこでご相談をいただいて、エンゲージメントの係数を色々取りながら「もう一回組織の文化を作り直しましょう。」「もう一度自分達らしさとは何なのかを定義しましょう」とカードを用いて、一人一人に自己認識してもらい、企業の価値観とそれぞれの価値観をマッチングしていくということをやりました。

 

その後理念を言語化し、自分たちの行動指針を作り、徹底的にスタッフと向き合っていただきました。すると継続的に半年間関わっていく中で、離職率を改善することができました。また、効果は離職率だけではなく、組織に対する共感度の向上も数値として出ています。

 

自分が何を大切にしているか分かっているからこそ、組織が目指している目標を理解して共感できる。このプロセスを踏んだことで結果を出すことができたと思っています。

 

ー まずは自分らしさを自ら発見することが大切ということですね。

 

岡本 あとは、採用段階でも自己分析ワークショップという名目で導入していただいているケースもあります。

 

4人くらいのグループに対して、1人ファシリテーターとして社員が入り、そこで対話の場を作ります。そして志望者がどんなことにワクワクするのか、どんな価値観を大切にしているのかをカードを媒体として聞いていくと、そこに対する過去の経験が紐づいてきます。

 

「あなたはなんでこの会社を志望しましたか」とか定型的な質問では引き出せないところを、雑談しながら引き出していくので、本音が聞けるということで使っていただいています。

 

岡本先生によるワークショップを開催します。

組織をONE TEAMに変える!カードゲームを用いたチーム開発プラクティス

<ワークショップ概要>

【日時】2月15日(土) 19:30~21:30

【定員】24名

【会場】赤坂駅徒歩3分 貸し会議室

東京都港区赤坂2-16-6赤坂TKビル3F 302号室

【参加費]:4,400円/人 (プレミアム・アカデミア会員は無料)

お申し込みは以下のフォームから

▶︎ https://ssl.form-mailer.jp/fms/89057f3b647693

 

 

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