児童発達支援事業所でリハ職は何ができる?

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私は、児童発達支援事業所(以下事業所)ではたらく言語聴覚士だ。現在複数の事業所を掛けもちし『外部専門職員』としてお仕事をしている。運動発達の専門家でないこの私が他職種について言及するとはお門違いなのだろうが、それでも『もっとこの分野に運動発達の専門家が参入して欲しい(特にOT)』と願いを綴りたい。

児童発達支援事業って何?

私が一方的にこんな願いを綴る前に、“私が言う所の“事業所について、前提を共有したい。

児童発達支援事業とは?
障害児通所支援の一つで、小学校就学前の6歳までの障害のある子どもが主に通い、支援を受けるための施設。日常生活の自立支援や機能訓練を行ったり、保育園や幼稚園のように遊びや学びの場を提供したりといった障害児への支援を目的にしている(LITLICO発達ナビ)

 

そして、事業所は大きく分けて3つの型がある
⑴親子通園型
⑵医療ケア児有型
⑶医療ケア児無型

 

 平成 24 年→29年までの間に約 1,700 カ所→約 4,700 カ所と急速に拡大した事業所だが、その内訳の多くが“医療ケア児なし型“だ。

 

そして今回のお話は、⑶の医療ケア児無型におけるリハ職の介入について。ちなみに⑶では、人員配置基準に、我々のような機能訓練担当職員は必須ではない。
(※⑴や⑵にはPT・OTが在籍することが多い) 

 

医療ケアはないことが前提となるため、全体として身体的障害が重い子の割合はさがる。そして、発達障害の診断を持つ子が多く在籍している。 

 

1人1人の子どもを見ていくと、一見気になるのは、多動や知的発達のゆっくりさや社会性の独特さなのだが、実は“こっそり“運動発達のトラブルを抱えている場合がある。そして、それがADLや学習面においても不具合を起こすことがある。

 

STの場面でよく直面するのは、ペンの握り方が稚拙だったり、十分な筆圧をかけられない子。また、まっすぐ座っていることが苦手で椅子かズルズル落ちていく子や、クッションの材料によっては、お尻をもぞもぞ動かす子。

 

大したことないと思われる方もいるかもしれないが、この特徴を持つ子は小学校の体育の授業や運動系の習い事で苦労することもあり、運動コンプレックスからの自己否定を抱えてしまうことも考えうる。

 

だからこそ、専門家に相談したい‥!

 

ST自体も児童発達分野には充足しているとは言い難いが、言語・認知発達やそれにまつわる行動療法なんかは、ST以外にも勉強されている職種はそれなりにいる。

 

一方、運動や感覚の発達の独特さに「あれ?」と気付ける人材は事業所という現場ではそう多くなく、また気づいたとしても“対処の仕方がわからない“というパターンになりやすい。

 

だからこそ、知見のあるPT・OTが医療ケアなし型の事業所に巡回支援(相談)に来て欲しい!と願う次第である(全ての事業所に常勤!だなんて贅沢は言わないので‥)

 

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事業所においてSTはどう在るか

 他職種に思い馳せたのち本職に立ち返ると、STの事業所での役割は何だろうか?私は2つの役割があると考える。

 

1つは表の役割で、機能訓練。当たり前だが、STならば言葉や社会性の発達を促すトレーニングを実施すること。小児STは全国で不足しており、病院の外来言語リハも場所によっては数ヶ月待ちの状況下ゆえ、親御さんは機能訓練に非常に期待をよせてくださる。

 

病院の外来リハの替わりのポジションを求められているのかもしれない。1つは裏の役割で、チーム全体が子どものコミュニケーション発達を伸ばせるアシストだ。

 

少々極端な例をあげると、実年齢が6歳だが発達年齢が2歳の子どもに(仮に2語文をポロポロと話す程度の子)、年齢の割に発音が歪んでいるからと言って何度も言い直しをさせるのは酷である。

 

その代わり、STの行った発達評価をもとに、『今は発音の指摘をしないでおこう。まずは楽しく、知っている言葉の数を増やす取り組みをしよう!』とアシストすれば、舵をきる方向が随分変わる。

 

仮に、STが機能訓練をしたとして、それはせいぜい1回30分、週に1回程度だろう。

 

当たり前なのだが、子ども達はそれ以外の長時間ST以外の大人と関わっている。だから、親や保育士と同じくらい、事業所のスタッフとのコミュニケーションを豊かにすることは、子どもの言葉の発達に繋がっていく。

 

気をつけたいのは、医療の専門性を無意識に誇示し、福祉現場にとっては近寄りがたい存在であり続け連携が不足すること。結果子どもにとって良いことなどない。

 

専門性を発揮しつつも現場に溶け込むような一員でありたいと、私自身特訓中だ。

 

そして、これは恐らくPT・OTにも同じことがいえるのではないだろうか。子ども達の成長のためにある専門性をどのような形で発揮していくか?今後福祉現場で試される医療者の課題かもしれない。

 

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Yoko
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