精密触診と組織間リリース

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新年度が始まり、1ヵ月が経ちました。今年度は新型コロナウイルスの影響で、全国的に勉強会や学会が延期・中止の処置をとっており、向上心のあるセラピストの皆さんにとっては窮屈な時期を過ごしているかと思います。

株式会社GLAB 代表取締役

蒲田和芳

そんな中で、GLABではZoomを使用したオンラインセミナーを開催しております。
今回は以前にも投稿したこともある「精密触診」に関しての記事を「組織間リリース」の内容も含めてまとめてみたいと思います。記事を読んで学んでみたいという方がいらっしゃいましたら、是非オンラインセミナーにご登録下さい!最後にセミナー情報をまとめておりますので、そちらもご覧ください。

 

 

■ 精密触診とは?

  触診という技術は、骨や筋または腱を触る技術の事をさしており、ある程度の技術はセラピストの養成課程で学びます。では、「精密触診」とはどういったものでしょうか?

 「精密触診」とは、骨や筋腱のみではなく、末梢神経や血管、内蔵も含めて触り分ける触診の技術です。例えば、股関節屈曲時に「つまり」を感じる場合、その原因をどのように探索していますか?いわゆるインピンジメントを思い浮かべるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。むしろ本当に臼蓋大腿インピンジメントが生じている例は少ないように感じます。

比較的高頻度にみられる原因だけでも大隊直筋反回頭と関節包の癒着、腸骨関節包筋と関節包の癒着、大腿神経大腿直筋枝と大腿骨頸部脂肪体の癒着、陰部大腿神経陰部枝と恥骨の癒着、などです。これらを原因だと言い切るには、①本人の主訴とぴったり一致する触診によって症状が誘発されるという事実、②その癒着の治療により症状が消失したという結果の2つが必ず必要です。「精密触診」は、このような臨床プロセスを可能にする極めて基礎的な技術のことをさしています。

 

■ 組織間リリースとは?

 「組織間リリース」とはその名称の通り、組織と組織の間を連結する疎性結合組織や瘢痕組織を末節骨先端部でこするようにしてリリース(解放)する技術のことをいいます。

 関節疾患には少なからず癒着が関係していると考えられます。この癒着が、関節の拘縮、マルアライメント、神経絞扼障害や慢性疼痛を作り出しているとすると、この組織間リリースを用いた治療を行うことで、それらの問題の改善が見込めます。

 

■ 触診ポイントを見つけることが重要

 「精密触診」が獲得できれば「組織間リリース」も同時に獲得できることとなります。まずは、自分が最も触診に適しているポイントを見つけることが重要です。母指もしくは使用しやすい指の末節骨を机上に垂直に立てて、もっとも接触面積が小さくなる点を見つけ、その点を触診ポイントとします。この触診ポイントの接触面積が大きいと、精密な触診はできず、筋や骨など大きなものしか捉えることができません。自分の見つけた触診ポイントを見失うことなく、常に同じ部分を使用することで安定した精密触診が可能となります。

■ 組織間リリースの方法

 自分の触診ポイントを使用して、ターゲットの組織を触りにいきます。リリースのターゲットは「疎性結合組織」と「瘢痕組織」です。これらの組織の間に触診ポイントを嵌入し、5-10秒程度静止すると徐々に抵抗感が軽減してきます。抵抗感が消失したらリリース完了です。そのまま次のリリースポイントへ移動します。一度で全部の組織をリリースするというよりも、組織を1本ずつリリースするようなイメージで行うことが必要です。

概ね「組織間リリース」は上記のように行います。これを機会に、「精密触診」と「組織間リリース」に興味を持たれましたら、是非一緒にオンラインセミナーで勉強をしませんか?

 

■ オンラインセミナー

オンラインセミナーのメリットをブログにまとめてみました。

https://realine.info/blog/252

GLAB主催のオンラインセミナーは、Zoomを使用して行います。スマートフォン1台あれば簡単に参加することができます。実技に関しましても、通常のオフラインセミナーと同様に、参加者を個別に指導しています。直接手を取っての指導はできませんが、その分、しっかりと感覚を言葉にてお伝えしておりますのでご安心ください。

 

オンラインセミナーの第一のメリットは、

「全国どこからでも移動費、移動時間なく参加できること」

にあります。これまで東京や大阪から遠いためにセミナーへの参加をあきらめていた方にとっては、新型コロナで生まれたオンラインセミナーはまたとないチャンスかもしれません。

今年度はいつオフラインでセミナーが開催できるか分からない状況です。しかし、治療を求めている患者さんは必ずいます。1年学ぶことを休まずに、今ある環境をフルに活用していきましょう!

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 ■GLABオンラインセミナー概要

近日中に開催されるオンラインセミナーです。既に第1回目が終了しているシリーズもありますが、1回毎にてお申込みが可能ですので、特に勉強したい関節のみの登録が可能です!

 

◎クリニカルスポーツ理学療法(CSPT)

開 催 日 :5月24日(日) 第2回 骨盤編

料   金 :\12,500-

◎<関節疾患>組織間リリース(J-ISR)

開 催 日 :6月14日(日) 第2回 初級編1

料   金 :\20,000-

◎精密触診と組織間リリース(PPPT)

開 催 日 :6月28日(日) 第3回 関節周囲の疼痛治療

料   金 :\20,000-

◎<産前・産後>リアライン(RPC)

開 催 日 :5月23日(土) 第2回 腰痛・骨盤痛

料   金 :\12,500-

◎<産前・産後>組織間リリース(P-ISR)

開 催 日 :6月13日(土) 第4回 胸郭1

料   金 :\20,000-

 

上記以降の日程やお申込みはこちらから可能です。

⇒ https://realine.info/schedule/2020

 

その他ご不明な点がございましたら、

seminar@realine.info

までお気軽にお問合せ下さい!

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■筆者・セミナーご紹介

筆者:蒲田和芳

・株式会社GLAB(ジーラボ) 代表取締役

・一般社団法人日本健康予防医学会 副理事長

セミナーご紹介:蒲田和芳が講師を務める~全身の関節疾患の治療法を学ぶためのセミナーシリーズ~CSPT2020 クリニカルスポーツ理学療法セミナーの受講者お申込み受付中です。

https://realine.info/seminar/cspt

長期間の「拘縮」や「可動域制限」に対しても、確実に可動性を回復させるための徒手療法技術ISR(組織間リリース®)も2020年度の受講者お申込み受付中です。

https://realine.info/seminar/isr

 

■ 関節疾病の治療のスペシャリストになるためのサイト

▼ ReaLine.infoのサイトはこちら

https://realine.info/

関節疾病の治療を進めるには、一時的な症状改善ではなく、メカニズムを含めた根本からの治療が必要です。メカニズムを解決することにより、効果を長続きさせ、再発しにくい状態に回復させることが可能となります。関節疾患の原因へ根本から働きかけるリアライン・コンセプトは、足関節から膝、股関節、胸郭、肩、肘など全身の関節に適用できます。

ReaLine.infoでは関節運動指導士の技術を取得するための各種セミナーとともに、アライメント修正に有効なリアライン商品をご紹介しております。リアライン・ブログでは、蒲田の治療経験などを惜しみなく紹介しています。是非お立ち寄りください。

 

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