内緒話?
熱海先生:日本だと月経とかの話になるとけっこうナイーブな話でこそこそ話になりますよね。オープンにみんな話しずらいのかなって思います。
少し大人になった女友達同士だと軽い感じで、「生理重いんだよね」とか月経の話ってでると思うんですけど。でもそれって、痛みとか気持ち悪いとか身体面の話に限ってであってメンタル面の話しはあまり出なかったりするんですよね。
生理だから気分が落ち込んでたりしても、今生理前だとか、生理中だとか友達でもわざわざ伝えたりしないですしね、だから当然生理周期によって気持ちが落ち込んでるなんて気づかないことのほうが多いですよね。
もし知っていても何もできないというか…そっとしておいてあげるくらいですよね。でももっとみんなの共通認識としてあればそれも違ってくるのかなと思うんです。ホルモンバランスから起きるものって分かれば、接し方とか違いますよね。
結構働き始めて女性の上司が月経周期によって気持ちのムラがあったりしたら怖いですけど、生理周期だからってわかっていればまた違います。仲良い友人だったらまだいいですけど、そこまで距離が近くない人からしたらとっても気分屋で、怒りっぽい人って勘違いされちゃうかもしれないですしね。
でもこれってみんながみんなそうじゃなくて、生理周期によってそういった変化がない方もいれば山谷を繰り返しているような人もいて、この差ってなんなのかって思いますよね。
私たちの世代だと学校の保健体育の授業で生理の話とかって男女分かれて話すんです。それもおかしいですよね。聞いちゃいけない話をしているようで。異性に対してお互いが知る機会がなくなってしまう。公にしちゃいけないんじゃないかっていう風習がありますよね。
性教育に関してってすごく静かに話が進む。初潮が始まるとか、どうやって子供が産まれてくるかっていう話とかタブーな話をしているように感じちゃいますよね。内緒話、そう。
一緒に話を聞く場面があってもいいんじゃないかなと。知識的なところ、教育的なところを今のお母さん世代など専門知識のない方に広めていく必要もあると思いますしね。興味がない人は調べないから知らないよね。それに、実は男性にもホルモン周期っていうのはわずかにあったりするんです。
スポーツ女子に多い無月経の問題
インタビュアースポーツ分野に関わっていると、無月経の子が多い気がします。あと、あまり女性らしい身体じゃないような感じの子もいますよね。
熱海先生: アスリートのようにスポーツをやっているところだと、かなりハードにトレーニングをしているところが多い。
私は学生時代バスケ部に入っていたんですが、半年くらい生理がきてないっていう子もいました。今思うとそういう話を相談できる大人がいなかったと思います。何より生理って”うっとおしいもの”っていう認識があるがゆえに、生理がなくても問題視しない。
でも実はそれって身体にとっては正常ではない状態なので、それが影響してどこかに不調がでていた子もいたんだろうなと思いますね。生理は悪っていう認識が女子学生の子とかだとある。
生理痛は痛みを伴う人が多いので。その子たちを救えるとしたら、スポーツ現場に関わるトレーナーやPT、学校の先生とかしかない。あとは大人でも「どうせ子供産む気もないし」と無月経を気にしない人もいる。
子供がほしいとかいうのは、人それぞれの考え方だとは思うんだけど、身体には当然影響ありますよね。それがいいものという認識がなければ必要ないと感じてしますし、そういう認識を変える教育は必要だなと思いますよ。
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【目次】
第一回:生理がはじまってから20年以上健康だと思えたことがない
第二回:スポーツ女子に多い無月経の問題
熱海優季先生
【資格】 ・株式会社エバーウォーク・女性のリハビリテーション研究会 代表
・月経血コントロールヨガ養成講座講師
【執筆】 【取材掲載】
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