【血圧やHtなど】健診データから分かったパーキンソン病の早期変化

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健康診断の項目のうち、血圧、ヘマトクリット値、血清コレステロール値がパーキンソン病の運動症状発現前のバイオマーカーとなる可能性が示唆されたー。

 

名古屋大学大学院の勝野雅央教授らの研究グループは、難治神経変性疾患のひとつであるパーキンソン病を対象とした臨床研究において、患者さんが過去に受診した健康診断の結果を解析することで、運動症状の発現前に血圧、ヘマトクリット、血清コレステロールの値が変化することを見出した。

▶︎ https://www.amed.go.jp/news/release_20201125-03.html

 

研究チームは、久美愛厚生病院と名古屋大学医学部付属病院に通院中の45人のパーキンソン病患者が運動症状発現前から受けていた健康診断結果の経時的変化を解析。同時に、だいどうクリニックの健康診断を受診した120人の健康な方のデータについても経時的変化を解析した。

 

その結果、女性のパーキンソン病患者では運動症状発現前に血圧が上昇しており、発症が近づくにつれて血圧が低下してくることがわかった。男性のパーキンソン病患者ではヘマトクリット値、総コレステロール、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-コレステロール)が運動症状発現前から低下してくることが明らかになった。

 

【血圧やHtなど】健診データから分かったパーキンソン病の早期変化

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