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【運動学】股関節の安定化機構-後編-

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皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回は股関節の安定化機構として3要素について解説しました。前回はリハビリで介入できない要素である構造的要因、器質的要因の2つを中心に解説しました。本日はリハビリで介入する機能的要因について解説していきます。

 

股関節の安定化要素

まずは前回の復習として安定化の3つの要素1)に関して解説していきます。1つ目は股関節の骨形成異常であり、構造的要因になります。2つ目は関節弛緩性や関節唇損傷などによる器質性要因になります。3つ目は私たちが臨床の中で介入する筋機能不全や姿勢不良などによる機能的要因になります。この中で理学療法士として介入できるのは機能的要因のみですが、評価することは重要になります。

 

構造的要因の中で問題になりやすいのは前捻角になります。前捻角が過剰の場合は股関節が不安定になるため、股関節内旋や骨盤前傾で代償し安定化を図ります。評価としては腹臥位で股関節内旋を行うクレイグテストになります。

 

器質的要因の中で問題になりやすいのは関節唇になります。変形性股関節症のガイドラインでは

股関節痛のある寛骨臼形成不全による変形性股関節症の大部分に関節唇損傷を認める(grade B)

と報告されています2)

 

これらの要素は介入することは出来ませんが代償を考えることや不安定性の要素を考える上では評価する必要があります。

 

機能的要因

【運動学】股関節の安定化機構-後編-

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