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訪問看護ステーションで働くPTOT No.2

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病院のリハビリとの違い

写真6

宇佐美先生
病院のリハビリって医師の先生がいて、看護師さんがいて何かあればすぐに対処できるじゃないですか。「血圧が上がりました!」「発熱しています!」みたいな。そういうことって実は訪問でも多くて、最初はかなり迷いました。

病院勤務時代のフィジカルアセスメントでは足りないんだなとつくづく身に染みましたね。だけども、そんな時は看護師さんから習ったりするんです。バイタルサイン、尿量や排便コントロールなど。訪問中、必要であれば救急車も呼びます。回復期の病院に勤めていたこともあり、地域の方がより命の現場だと深く感じることが多いです。

訪問というと、病院で経験を積んでからでないと、先輩もいないし、リスク管理も不安と思われる方が多いですよね。実は、まさに私もその一人でした。 今なら分かるんですが、怖い事に飛び込むこと。コレは一つのチャンスだと思うんです。

自分の力でどうやったら力を伸ばせるか、ベースがあって地域に来る方がもちろん良いときもあると思います。でもベースは経験してみないと分からないときって沢山ありますよね、いつだって「失敗」と思わず、「学び」と思える方はぜひ、訪問へ来て頂きたいです。在宅で安心して過ごしている方の笑顔って本当優しい顔をなさるんですよ!

 

鈴木先生
あくまで個人的な意見ですけど、セラピストがご活用者様に関わるとき、発症後どれくらい経過しているかの違いでフェーズを判断しすぎることって危険だと思います。リハビリテーションは、実際の生活環境で実際に生活していくためのものなので・・・。

病院でも、在宅でもリハビリテーションの概念は同じはずなんですよね。しかも、各フェーズに応じて標準型の治療法を構築していこうという動きがあるのが事実です。理学療法に関しては、私自身、生態心理学や非線形力学の考え方が好きなので応用を試みていますが、展開方法は人それぞれ違います。 大きく違うこととしては、実施回数、方向性などですかね。

リハビリ回数は、病院ではほぼ毎日の実施が可能ですが、訪問リハではなかなかそうはいきません。訪問セラピストは1回の介入で1週間後どうなっているのかという有効限界と安全限界間の範囲内での運動強度を設定して変化を予測しなければなりません。

方向性は、おそらく急性期の場合、主治医が“状態の安定”を判断したら退院、回復期の場合、杖をついて歩けるようになったら・・などご家族様の指定要件を満たせたら退院などではないでしょうか?

在宅でのリハビリテーションに退院はありませんが終了はあります。病態の悪化やご活用者様の不満を除けばセラピストやケアマネージャーが判断します。この判断は、安心・安全な在宅療養生活を送ることができると判断したということです。

わが国の財政負担削減のため、医療費の削減、ベッド床数削減が謳われ、介護保険の負担割合も最近増加しました。多くの終了者を出すことは国のために必要であり、主治医、看護師、セラピスト、ケアマネージャー、ご家族様、近所の住民までも必要になっていきます。そういったことをふまえて、訪問では常に多視的であるべきだと思います。

 

写真 2015-08-28 11 32 12 (1)訪問リハビリの一場面

リハビリテーション以外の様々な業務内容

鈴木先生
毎日必ず行うことは、次のような内容になります。

・社内メールの確認

・電話連絡ノート、個人BOXの確認

・当日と翌日のスケジュール確認

・カルテチェック

・訪問リハビリテーション業務

状況に応じて弊社のスタッフや担当ケアマネージャー様、主治医様、ご活用者様やご家族様と連携を図ります。他にはチーム活動、カルテ記載および整理、計画書・報告書・カレンダーの作成、名刺作成、訪問バッグの整理、提供票の確認、訪問看護指示書の確認、勤務日報の記載、サービス担当者会議への出席、負担割合の確認など、特に書類が多いですね。最初は大変でしたが、徐々に慣れていきました。

営業ノウハウ・他職種との連携

鈴木先生
弊社では入職後、営業同行や他社主催のビジネス研修会に参加して営業のノウハウを学びます。私は、計画書や報告書の配布目的で各事業所を回り、ケアマネージャー様と、ご活用者様の現状や介護保険制度改訂後の変化など専門的雑談を交えてコミュニケーションを図ります。 簡単な連絡はTELやFAXが主ですが、特に新規のご活用者様、変化の著しい方などが多くの情報を共有する必要がある時には直接ご挨拶に伺うようにしています。

担当件数は、1日約5~6件、1ヶ月約110~120件ですね。特に忙しい時は、1日7件ほど行くこともあります。また、空いている時間をうまく活用して、書類業務や営業に行っています。 連携と言えば、社内の看護師さんとの連携が多いですね。

 

宇佐美先生
弊社の職員は皆さんフレンドリーで優しいです。訪問している時は一人で不安な点もありますが帰社してから看護師さんに相談に乗って頂くことはよくあります。例えば、浮腫一つを取っても、運動していないからなのか?排尿量が少ないせいなのか?食事が取れておらず低蛋白だからなのか?このような疑問ってなかなか一人では解決しにくく、必要な検査があったりもするんですよね。そういったこともすぐに相談できる看護師さんがいることは本当に心強いです。

 

鈴木先生
特に、訪問時に褥瘡ができていた、バイタルサインに異常があった、爪が伸びている、お風呂に入れてあげたい、皮膚がかゆいなどの時は緊急性がない限りすぐ相談しますね。看護の対象範囲は広いですし、すぐに連絡が取れてすぐにアドバイスを頂けるので安心してリハビリテーションに従事できます。

インタビューにご協力頂いた先生方

宇佐美先生

宇佐美 希未佳先生(作業療法士)千葉県館山市出身

【一言】 病院に勤務し病の重さを感じ、危機感を感じて未病の段階の人を健康な人へとの思いで予防事業へ、その後一人一人だけでなく地域自体を健康へとの思いで訪問へ。臨床バカです!その経験その中でボディワークに興味を持ち資格を取る。皆さんを健康にする導きが出来れば幸いです。
【取得資格】 作業療法士、grastonクリニシャン、POLESTAR PILATES REHABILITATIONコース1-6終了、浮腫療法基本手技コース1・2・3取得、タイ政府公認footmassage資格・oilmassage資格・rusie dutton&meditation資格・thai massage資格取得、タイ政府公認ITMthai massage level1資格取得、レッシュプロジェクト プレイヤー級 トレーナー、ARTプロバイダー(フルボディ)、フランクリンメゾットトレーナーなどなど
写真 2015-08-28 11 55 43  
鈴木慎祐先生(理学療法士) 静岡県三島市出身
【所属学会】 ・日本理学療法士協会 ・日本吸ケア・リハビリテーション学会 ・日本生態心理学会 ・日本関節運動学的アプローチ医学会 理学・作業療法士会 ・NPOオーソティックスソサエティー
【取得資格】 ・理学療法士 ・フットケアトレーナーC級

 

企業概要

社名:Life On Vital Element株式会社(ライフオンバイタルエレメント株式会社)
事業所名:LE在宅・施設訪問看護ステーション (取材地は、自由が丘本店)
ホームページ:http://www.lovei.co.jp/

 

 


目次>>
第1回:訪問看護ステーションで働くPTOTの1日
第2回:病院のリハビリとの違い
第3回:医療法人と株式会社の違い

 

 

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