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見目隼人先生-起業家言語聴覚士(ST) 第2回 -

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立場による「マネジメント」の違い

見目先生5

POSTインタビュアー:リハ専門職が学んできた臨床思考過程というのは、起業・経営に応用できるなと思うのですが、先生は6年間病院で働いていたことは生きていますか?

見目先生:「生きている」としたいですね。起業した私たちが、患者様を相手にさせて頂くということは、臨床家として患者を診るのではなく、お客様というか人を見ているということ。そういうポジションであることは忘れてはいけないかなと思います。

そういう視点で見れば、人とコミュニケーションを取っていくというエッセンスでは類似するものはあると思います。

ただ、会社とか組織の活動の偏移や、成長のステージによって変わってきますけど、臨床と起業・経営は違うところが多いのかなと思います。プレイヤーとしてのマネージメントと、マネージャーとしてのマネージメントは違うものなのかなと。

POSTインタビュアー:具体的には、どのようなところですか?

見目先生:ざっくり言うと、クライアントさんとのコミュニケーションとか、責任とかは、クライアントさんに選択して頂いても良い。私たちは選択して良いわけではないが、有限責任的なところがありますね。

組織の中となると、小さな組織だと、いくら士気が断じたとか、違う仕事がしたいと言うスタッフさんが出ても、明日から来なくていいよとは言えないでしょ?仕事が回るのかとか、他の人に影響は出ないのかとか色んなことを想定したり考えたりすると、マネージャーや経営者というのは無限責任なんですよね。

どこかで、ある程度整理して切ったりとか、頭の中で理解して切り分けたりとか、レベルが一つ違うと思うんです。臨床家というプレイヤーとしての責任と、マネージャーとしての責任というのは一つステージが違うものだと思いますね。

そこをきちんと理解出来るかということと、自分自身がそれに耐えることが出来るかということ。自分自身を常にブラッシュアップしていくくらいの気持ちがないといけない。

臨床家として専門的な知識を勉強するだけではなく、自分自身の一番柔らかいパーソナリティーの部分や、ポリシーの部分も場合によっては、大幅に書き換えていくことが必要になる。

そうすると、皆人間なんで自分のこだわりとか、気持ちとか持ってるので、辛い思いをすることが多いですよね。それをただ辛いと思うのではなく、自分の与えられた役割と思えるかどうかだと思います。

見目先生1

病院と地域は「違うものであってはいけない」

見目先生2

インタビュアー:これから地域に療法士が入っていくと思うのですが、病院と地域は一緒なのか、別物なのかという点では先生はどのような見解をお持ちですか?

見目先生:違うものであってはいけないんですよね。病院から在宅のサービスへというところは、よりシームレスな関係・体制作りをしていかなければならない。

それは患者さんを診ているという臨床家・仕事人としての感じることとしてもそうですし、実際に社会にも求められていること。今はまさしく、分断ではなく皆一体になって、しっかりやっていく必要があると感じていますね。

インタビュアー:先生は、デイサービスを3つ展開されていますが、どのようなビジョンで運営されているのですか?

見目先生:私は、自分自身がSTで始まっているというのがありますので、コミュニケーションとか参加を重視したいと考えています。

あとは、会社として大切にしていることは、リハ・看護・介護、みんながきちんと連携して”生活を支える”というところに重点を置きたいなと思っています。

皆できる限りお家で暮らしたい、住み慣れたところで暮らしたいと思うのが普通だと思いますので、それをきちんと担保することが生活を支えるということだと思います。

なるべく長く在宅生活ができるように支援をしていく。これが一番の目標です。

[バックナンバー]

第1回:自分の道を探っていたら自然と「起業」に繋がった

<第3回は12月10日に配信します>

 見目先生4

 見目 隼人 先生

[主な資格]

言語聴覚士

[主な所属]

トゥモローズリハビリテーショングループ代表取締役

福井医療技術専門学校卒業

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キーワード

♯言語聴覚士  ♯ST

♯起業 ♯地域リハ

見目隼人先生-起業家言語聴覚士(ST) 第2回 -

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