脳卒中上肢麻痺の介入選択

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皆さん、あけましておめでとうございます。火曜日担当の藤本裕汰です。記事を書き始めて4年目になります。今年もよろしくお願いいたします。本日は脳卒中片麻痺に対する上肢リハビリに対して解説していきたいと思います。何度か上肢リハビリに対して解説していますが、本日は介入を選択する基準などを中心に解説していきたいと思います。

 

脳卒中上肢麻痺の介入

脳卒中片麻痺の方の36%が5年後も重大な上肢障害を抱えていると報告されており1)、上肢機能障害に関しては大きな問題になります。私も生活期で勤めていますが、脳卒中の方で上肢機能に対する希望はよく聞きます。

 

脳卒中片麻痺に関しての介入に関してはさまざまな研究がされています。アメリカのガイドライン2)では以下の内容が推奨されており、CI療法・ロボット療法・NMES・運動イメージなどが選択肢になります。また脳卒中ガイドラインにおいても、同様の内容に関して推奨されており、反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)や経頭蓋直流電気刺激(tDCS)を行うことを考慮しても良いと報告しています3)

また、2022年に報告されたシステマティックレビューにおいて、通常のリハビリと比較し上肢機能評価であるFMAが改善する治療として修正CI療法、高頻度rTMS、メンタルイメージ、両側上肢訓練、間欠的シーターバースト刺激法、tDCS、行動観察、底頻度rTMS、ミラー療法、NMES、バーチャルリアリティーの11の治療法が上られています。効果順に並んでおり、修正CI療法は優位に高い結果となっています。

脳卒中上肢麻痺の介入選択

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