医療法人と株式会社のちがい
鈴木先生:
医療法人と株式会社では、違いはたくさんあります。そんな所も面白い所ですよね! そのあたりは宇佐美さんが・・・(笑)
宇佐美先生:
もちろん私もこの話題について詳しく述べられるほどではないのですが、私が感じていることは、医療法人ですと医業以外の事業については一定の制約あり、療法士としてはスペシャリストを目指しますよね。
わが社では代表の意向によって、それだけではなくどちらかと言うとジェネラリストを目指す社員が多いです。普通、会社と言うものは営業部、総務部、事務部、企画部と混在して情報が交錯することがありますよね。
わが社は看護師も療法士もみんなが営業を行いますし、企画も立てます。とても多視点になれると思います。自分のご活用者様を得るのに自分で営業しなくてはなりませんし、ケアマネージャーさんとも密に交流を持つことが大切になってきます。
現場だけでなく色々な経験ができるので、「やりがい」につながりました。今では自分のバックグラウンドが広がっていくので、慣れない作業をしながらも「いい経験してるな」と楽しいです!
また、 わが社では訪問サービス業界では珍しい新卒採用をしています。もちろん現場で学ぶ事が多いのでが、新卒専用の勉強会も開催しておりますし、既卒の方にも専用の勉強会、またビジネスセミナーも設けています。わが社で多いのが座談会から入職して頂く事です。鈴木さんもそうでしたね!
鈴木先生:
はい。私もそのひとりでした。このように、弊社に興味を持ってくださった方へスタッフが弊社の説明や質問への回答を行い、参加者に問題解決して頂く場となっています。
宇佐美先生:
今年の我が社は「全員人事」を掲げています。同じ会社で働く仲間を選ぶので人事だけではなく自分たちでも探してみようと言うコンセプトですね!
なかなか座談会に来にくい方もいると思いますのでスタッフ手作りのLEフェスというのも行います。海外事業展開も考えていますし、これからも面白い事をたくさんやって行こうと思いますのでぜひ来てほしいですね!学生さんも待ってます!
私のルーツ!なぜ在宅分野へ?
鈴木先生:
学生時代は中枢神経系のスペシャリストになりたいと思い、病院を選びました。しかし、1年目の担当が整形班だったんですよね(笑)。それはそれは相当へこみました。そんなこともあって、無理言って入院患者様だけではなく外来患者様も担当させていただいたこともあり、それはとても勉強になりましたね。
2年目からは回復期担当になり、中枢神経疾患の方に関われた訳ですが、何故かこのままでいいのかなーとか、リハビリってなんなんだろうなーとか、ちょうどその頃に退院後の生活でリハビリが反映されていないことを知って、もやもやしていました。いつか生活の場でリハビリがしたいと思っていました。
当社では、自主性が尊重されますし、何よりビジョンが皆さんしっかりしている。意欲にも満ち溢れていますし、人間的な成長もできると思い、入職しました。私は、まだ3年目で不安もありましたが質問すれば、親身に指導してくださる方、他支店からわざわざ参考書を持ってきてくださる方、いつも優しく声を掛けてくれる事務さん、などなど素敵なスタッフに囲まれています。
いつの間にか不安は吹っ飛び、今では地域在宅セラピストとして1人でも多くの方の幸せを、リハビリテーションを通じて支援できればいいなと思っています。
宇佐美先生:
私も最初の入りは「在宅に帰ったらこの人はどんな生活をするのかな?地域の中で生活するのに頼るところは??」と臨床に出ていて不安に感じていました。病と言うものは、その人だけでなく、周りの影響もとても大きいものだと感じました。
ご飯を飲み込めない、箸をもてない、トイレに行けない、髪がとかせないなど。必ずしも、病気だけがその人を不幸にさせるものではありません。よく「キュアからケアへ」と在宅のリハビリでは言うと思うのですが、本当にその通りで、病院では治療して何とか機能向上を目指そうと奮闘していました。
見方としては、機能向上も、もちろん考えるのですが今この場で出来るにはどうしたらいいのだろうか?例えば、「パーキンソン病の人なら転倒して困るんです。」と相談を頂けたらテープなどでラインを引いて「トイレまで○歩で行きましょう」と声かけすると対応するために歩幅が広がり、転倒しなくなった方もいました。ちょっとした違いなのですが面白いですよね。見方も広がりました。
在宅では“寄り添う” と言う言葉が本当にぴったりときます。言い方は良くないのですが、機能改善しなくても、寄り添う事でぽかぽかとした温かい生活は送れるんだなと日々感じています。
ある患者さんに言われた事があります。「本当に、家に帰ってこられて良かった!!」 「ご飯の美味しささえ、ちがう!」お家でご飯食べるのって嬉しいんです。生きる行為の最低限のレベルの範囲が違うのです。 私には共感しきれない範囲の言葉で頷くしか以前は出来ませんでしたが、今はお気持を凄く汲めます。
インタビューにご協力頂いた先生方
宇佐美 希未佳先生(作業療法士)
千葉県館山市出身
【一言】
病院に勤務し病の重さを感じ、危機感を感じて未病の段階の人を健康な人へとの思いで予防事業へ、その後一人一人だけでなく地域自体を健康へとの思いで訪問へ。臨床バカです!その経験その中でボディワークに興味を持ち資格を取る。皆さんを健康にする導きが出来れば幸いです。
【取得資格】
作業療法士、grastonクリニシャン、POLESTAR PILATES REHABILITATIONコース1-6終了、浮腫療法基本手技コース1・2・3取得、タイ政府公認footmassage資格・oilmassage資格・rusie dutton&meditation資格・thai massage資格取得、タイ政府公認ITMthai massage level1資格取得、レッシュプロジェクト プレイヤー級 トレーナー、ARTプロバイダー(フルボディ)、フランクリンメゾットトレーナーなどなど
【宇佐美先生誤登壇イベント】
鈴木慎祐先生(理学療法士)
静岡県三島市出身
【所属学会】
・日本理学療法士協会
・日本吸ケア・リハビリテーション学会
・日本生態心理学会
・日本関節運動学的アプローチ医学会 理学・作業療法士会
・NPOオーソティックスソサエティー
【取得資格】
・理学療法士
・フットケアトレーナーC級