皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。最近温熱療法の解説を中心に実施していますが、書いて欲しい内容などありましたら教えて下さい。前回は温熱療法の総論について解説しました。本日は温熱療法の中でもホットパックについて解説していきます。
温熱療法の復習
温熱療法とは表在または深部の組織に対して組織の温度を上昇させることにより効果を引き出すものになります。温熱療法の効果としては鎮痛、循環改善、組織の加温、創傷治癒、リラクゼーションなどが挙げられます1)。そのため、様々な場面で使用されるものになります。
温熱療法は熱移動の方法や深達度によって分類されています。熱の移動に関しては伝導・対流・放射の3種類が存在しており、伝導とは直接接している物体の間で熱の移動が生じることになります。対流は異なる温度の領域間で生じる熱の移動になります。放射とは接触していないものの間で生じる熱の移動になります。
深達度に関しては表在と深部に分けられます。表在は皮下3cmまでの組織に温熱を加えることが可能なものと定義されており、ホットパックやパラフィンなどが含まれます。深部に関してはより深層の筋などの組織に温熱を加えることが可能になります。そのため、どの組織に対して実施するかを考える際には非常に重要になります。