よもやまウラ話【YOMOYAMA管理人|奥埜博之|生野公貴】

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前回:優秀な人材が育つシステム 

輪違
2つ目の質問ですが、お二人がもし20代に戻るとしたら、どういうことをやりますか?今の時代に合わせてという前提です。

 

生野先生:
この人についていきたいと思える人から吸収しますね。その人のやってることを徹底的に真似るというのが一番最短かなという気はしてます。その人から吸収した情報で1本の軸を作って、それを元にして取捨選択しないと情報が多すぎて処理できへんのちゃうかなと思います。奥埜さんどう思います?

 

奥埜先生
処理できないというのは不幸ですよね。私がもし20代に今の知識のまま戻ったら、最初の2-3年はめっちゃ勉強せないけないとか思うでしょうね。一通り知識と社会人としての能力が高まったら転職すると思います。

 

奥埜先生
転職するのは間違いなくめちゃくちゃイケてない病院を選ぶと思います。今の時代でもまだ、未開拓の病院が多いですよね。待遇関係なく、30(歳)中盤までに成果を出せるか勝負かけるでしょうね。

 

生野先生:
誰かについていくと言いましたけど、今やったら多分大学病院に行きます。で、ドクターに必死についていきます。私の特性上、先輩についていくタイプの方が合うんですよね。

 

奥埜先生
ちょっとアクティブな大学ですよね。イケてるっていうかね。

 

生野先生:
大学病院どこへ行くのかは、吟味しないといけないですよ。

 

奥埜先生
私たちは(ポジションが)転がり込んできたタイプですけど、取りに行けるように逆算するかもしれないですね。

 

生野先生:
いやホンマ難しいですよね今ね。もう空き枠がないですからね。新規に作り出さないとね。

 

輪違
東京ですと20人ぐらいのマネジメント経験者で、上に詰まってるような人たちを欲しがる企業が多いですね。例えばホスピスの責任者をやってもらいたいとか。マネジメントが得意な職種として理学療法士にスポットライトが当たっているように思います。

 

輪違
有料人材紹介をやっていると、30代後半になるとどこも取ってもらえなくなるんです。20代中盤ぐらいだと欲しいという状況です。

 

奥埜先生
20代だとポテンシャル採用してくれるんですよね。

 

輪違
40代とかになってくると年収も高いので転職マッチが難しい。一方で20-30人程度の組織をマネジメントしていた経験者は年齢が高くても「今より待遇よく採用したい」という求人も出てきました。

 

生野先生:
それめちゃくちゃ多くて、この奈良でさえ「〇〇病院の技師長やらないか?」という案件二月に1回ぐらい聞きます笑

 

奥埜先生
あと若者に戻ったら、外に出ると思います。(大阪)府(理学療法)士会活動を避けてきた人間ですが、やるでしょうね。25歳で府士会の部員やりますと言えば、先輩方から絶対可愛がられるので。短期的にはコスパ悪いですが、10年後ぐらいにめっちゃ案件回ってきそうです。

 

輪違
ありがとうございます。“よもやま”というオンラインサークルをコロナが流行ったくらいから始めたと思いますが、どういう経緯で始まったのですか?そもそもいつお知り合いに?

 

奥埜先生
存在は前から知ってましたが、よもやまを始める数年前ぐらいですよね。途中親交が深くなるきっかけはあったんですが、それは言えないんですよ笑

 

生野先生:
いろいろね。お悩み抱えてた時期があって…

 

奥埜先生
めちゃくちゃ悩んでたでしょ?

 

生野先生:
ホンマに悩んでましたよ。

 

奥埜先生
ミドルマネージャーとして解決できない問題よ。多分職場の中で起こってることって職場の人には相談しにくいこともあるじゃないですか。ファミマの駐車場でしゃべってましたね笑

 

生野先生:
という相談をしていたので、その流れで飲みながら勉強会したりとか。

 

奥埜先生
そうそう。西大和と摂南で居酒屋にプロジェクターを持ち込んでやってましたね。

 

生野先生:
私は物理療法をずっとやってて、奥埜さんは認知(神経リハビリテーション)をやってたから、治療方法的には相反するというか。お互いの所属学会で課題を感じていて、異文化交流みたいな形で始まりましたね。めっちゃ新鮮でしたよ。

 

奥埜先生
お互いの思考の変化もあったんやと思います。私も生野さんも自分の専門分野にどっぷりで、それ以外受け付けない時代もあったと思いますが、ちょっとずつ思考が柔軟になってきた時期でしたからね。

 

生野先生:
それから一緒にいろいろ勉強会するようになってきたところで、コロナが流行したんですよね。

 

奥埜先生
だからコロナの直前ぐらいに二人で「なんか企画しようか」って話はずっとしていたんです。裏話でいうと、国からもらった給付金を元手に二人でHPとか立ち上げて。お金がなくなったらやめようという感じです。

 

生野先生:
最初の目的は勉強会をシェアするみたいな形で、院内勉強会の延長のような形をWebでやるって感じですね。

 

奥埜先生
二人がPTになって、15年以上ほぼ違う畑で生きてきたので交友関係があまりかぶってなかったんですよ。だから割とバリエーションがあって。本当は月1回だけ1,000円でやる予定だったんですけど、月3回とかやってて。めっちゃ疲れてるって感じです。

 

輪違
「お互いの勉強会を持ち合わせてやろう」というのが全国に広がった感じなんですね。最初はこんな風に広がると考えてなかったんですか?

 

生野先生:
全然笑。100人いたらいいかなくらいの。

 

奥埜先生
あとは「明日からすぐ役立つ」みたいなフレーズがあまり好きじゃなくて、あまり役立たないけどめっちゃマニアックなこととか、収益目的の会社じゃできないようなことを。

 

生野先生:
そうそう。

 

奥埜先生
僕ら別にそこで生活してないので、そういうことができるって感じですかね。ひどい時とかマニアックなことをやったらオンラインの視聴者15人ぐらい笑

 

生野先生:
全くニーズ無視の笑

 

奥埜先生
誰が興味あるねんこれみたいな。外側広筋だけで90分喋ってもらうみたいな。

 

生野先生:
サークルなんでね。嫌ならいつでも抜けてもらっていい。途中の入退会自由なんで。

 

奥埜先生
でも、よもやま会員はね、手前味噌ですけどね、優秀な人めっちゃいますよ。

 

生野先生:
めっちゃいますよ。

 

奥埜先生
すぐ採用したいなと思うような人がゴロゴロいます。理論上難しいですけど、紹介料とか別にいらないからその人が高値で採用されてほしいとめっちゃ思います。

 

生野先生:
間接的に人材紹介業じゃない新しい形ができないかなと思ってるんです。セミナーだけじゃなくて相談会みたいなのもやってるんですね。会員さんといろいろコミュニケーションを取るんですけど、それがまぁ面白い。

 

奥埜先生
今会員が400人ぐらいですかね?

 

生野先生:
もっといるんじゃないですか?500人近く。

 

奥埜先生
PT協会の会費よりは高く払ってもらってるんですけど。

 

生野先生:
そうですよ。PT協会費と同じくらいか。

 

奥埜先生
まだ世に出ていない有望な若者を発掘して、インディーズのライブハウスみたいに、ここでちょっと売れて、世に飛び立ってもらえたらいいなと思いますね。

 

生野先生:
そういう意味で、最近は学会に行ったとき新たなダイヤの原石を探しに行くっていう目的が加わりました。

 

奥埜先生
ステップアップに使ってもらえるようになったらいいなくらいな感じですかね。

 

生野先生:
ある種のプロデュース力があるのかもしれないです。

 

輪違
そうなる前の人たちをPOSTでインタビューしたいですね。

 

奥埜先生
全然有名じゃない頃のインタビューがあるっていいですよね。30代前半ぐらいで「来るだろうな」と思う有望な方はいらっしゃいますね。おそらく知名度とか会員数としては現状で天井だと思うんですよね。

 

生野先生:
そうですね。今からはもう増やそうとも思ってないし、広報もTwitter(現X)以外何もしてないですしね。

 

奥埜先生
学生さんは無料でずっと入れるんですけど、わざわざ見つけて入ってくる方はめっちゃ優秀な方ですね。

 

生野先生:
大学院の説明会や就職相談会というのも学生さん向けにやるんですよね。めっちゃ意識高い系、高偏差値の人たちばかりですよね。

 

奥埜先生
アグレッシブに頑張っておられる大学院の先生方を、こちらから声をかけさせていただいて大学院の合同説明会をWEB上でやってるんですよ。もっと世の中でやった方がいいと思いますね。

 

奥埜先生
大学院を選ぶときって、その先生の研究室に連絡してアポを取って話を聞きに行かなあかんって、結構ハードルが高いのでいろんな大学院の話を一気に聞ける機会ってないんですよね。

 

生野先生:
実際大学院に行った人、何人かいますしね。

 

奥埜先生
私たちがやってる大学院説明会、私たちには特にメリットないですけどね。生野さんと私の承認欲求を満たしてる感じです。

 

輪違
よもやまの詳しい内容はこちらをご覧ください。

 

生野先生:
ぜひよもやまに入っていただいて。

 

奥埜先生
まあ1ヶ月無料なんでね。例えば一月に2-3本の企画があるので、年間12,000円払うのがもったいないと感じるんだったら、自分が聞きたい月だけ入って1,000円払うだけなので、そういう使い方をしてもらっても全然大丈夫です。

 

生野先生:
全然いいです。本当にただ単にサークルです。

 

輪違
はい、じゃあ今日はお二人の先生に時間を取っていただきましてありがとうございました。

 

奥埜先生
ありがとうございました。

 

生野先生:
ありがとうございました。

奥埜・生野のリハビリよもやま話サークル

入会▶︎https://www.oiry.online/

<プロフィール>

奥埜 博之 サークル共同管理人 1979年生まれ

広島県立保健福祉短期大学(現県立広島大学)出身

摂南総合病院 リハビリテーション科 科長

川口脳神経外科リハビリクリニック リハビリテーション科 顧問

(その他、いくつかのクリニックの顧問・立ち上げ支援を行っています)

門真市理学療法士会 副会長 大阪府理学療法士会 代議員

認知神経リハビリテーション学会 理事・評議員長

 

生野 公貴

サークル共同管理人 1982年生まれ

行岡リハビリテーション専門学校出身

畿央大学大学院健康科学研究科 博士課程修了

西大和リハビリテーション病院 リハビリテーション部 技師長

畿央大学大学院健康科学研究科 客員研究員

一般社団法人 日本物理療法学会 理事 公益社団法人 

日本理学療法士協会 日本理学療法士学会物理療法部門運営幹事 

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