皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回はパーキンソン病のすくみ足について解説しました。本日は結帯動作について解説していきます。
結帯動作
結帯動作とは背中に手を回す動作であり、帯を結ぶ動作や下着の着脱、ズボンにシャツを入れるなどの動作が含まれます。この動作に関しては疼痛を訴えることや可動域制限で実施困難な症例も多く、臨床上では非常に重要な知識です。
結帯動作では肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節の動きが大きく関わります。まずはこの2つの関節の動きについて解説していきます。
結帯動作の運動学
結帯動作は必ず肩関節の内旋、伸展、肘関節の屈曲運動が生じると報告されています1)。特に肩関節の内旋可動域を重要という報告もあり2)、棘下筋の柔軟性が必要になります。