皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回・前々回で片脚立位について解説しました。本日は歩行自立に関わるアウトカムについて解説していこうと思います。
歩行自立の判断
病院や在宅含め、歩行自立を判断することは非常に難しいことだと思います。セラピストの経験のみで判断するのは不十分であり、評価結果を元に判断することが非常に重要であると考えられます。また動作分析の中で難しい要素としては出来る、出来ないを判断するのではなく、実用性を考える必要があります。実用性に関しては①安全性、②安定性、③スピード、④耐久性、⑤社会に容認されるかが挙げられます1)。
安全性に関しては転倒の危険性がないかという要素であり、安定性に関しては安定して動作を行えるか・支持基底面と重心の関係が良好かという要素になります。スピードや耐久性に関してはその名の通り、歩行スピードと歩行の耐久性になります。社会に容認されるという要素に関しては行っている動作が屋外で実施できるか(例えば、家での階段は四つ這いで行っているが外では難しいなど)という要素になります。この様な要素に関しては複雑になるため、評価を元に判断することが重要になると思います。評価を行い、数値から判断することでより正確な判断を行うことができます。