理学療法士・作業療法士学生における実習問題について、統合と解釈してみる。

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学生の質は低下しているのだろうか

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photo:tec_estromberg

 

実習の問題点に関して、様々なご意見を参考に、問題点をまとめ、分析してみました。

まず、「学生の質低下問題」に関して、よく耳にします。少し前に、実習生が自殺してしまうという、悲しい報道もありました。さて、この問題について、皆さんはどうお考えでしょうか?

私自身の学生時代は、特に優れた学生ではなく、コミュニケーション能力も非常に低い学生だったため、苦労した点も多くありました。

一つの論点

学生とお話しする機会が仕事柄多いので、よく自分の学生の頃と見比べてしまうことがあります。率直な感想ですが、 知識において、非常に優れた学生が多いという印象をもっています。今の学生は、SNSが当たり前の時代に生きているので、コミュニティを作る能力に長けています。

また情報に関しても、ググれば(Googleで検索すること)すぐに自分の知りたいことを知れる環境にあります。では、なぜ学生の質が低下したと言われてしまうのでしょうか?

これはある一種のジェネレーションギャップだと思います。先ほどもお話ししたように、知識自体は非常に優れ、それを調べる環境も整備されています。つまり、この学生の質低下問題は、基本的な知識の低下を指しているのではないことがわかります。

ただし、爆発的に養成校ができたことも問題となり、基礎学力が低くても進学できる時代ですから、この学生の質低下問題に関わると思います。

ただし、養成校も大変なのです。

養成校が溢れている上に、少子高齢化による受験生の減少など、経営的な側面から見ると、そこまで、気にしていられないのも現状です。

この問題に関しては、様々な意見がありますので、また別の機会にでも書いてみたいと思います。

 

時代が違えばルールも違う

んー。書かなければいけない内容が多すぎて、書ききれませんね。何回かに分けて書きます。

さて、また違った視点で学生の質低下問題について分析してみます。ちなみにこの問題は、私達の業界に限ったことではなく、一般企業でも同じような問題があります。

ということを考えますと、養成校が爆発的に増えただけが問題でもなさそうですね。それが次のポイントです。結果からお話ししますと、「生きている時代が違う」ということです。

おそらく、今のご年配の方の青春時代にも「今の若者は…」なんて言われていたのだと思います。

それが今では、SNSという媒体を使うことで一気に拡散されるため、目に付きやすいのだと思います。

ちなみに、“生きている時代が違う”ということを、言い換えると“ルールが違う”ということにもなります。

極端な話ですが、戦国時代の武将は、人を殺すことが出世の道でした。将軍首を落とす数によって、自分のキャリアが決まった時代です。でも今ではどうでしょう?犯罪ですね。ルールが真逆です。

これと同じようなことが今、実習問題として取り上げられている部分なのでしょう。つまり、学生を指導する人間のルールと指導される側のルールに誤差があるのです。

「だから仕方ない」では済まされないので、“解決策”も考えてみます。

ルールの中で戦う

まず、理解すべきは、上記で話した内容を理解することです。理解した上で、「じゃー仕方ない」ではなく、そのルールの中で正しくマネジメント(※現職者のマネジメント能力は今後必ず必須になります。この分野に関しても今後書いてみます)していくことが重要です。

あくまでも、その“ルールの中で戦う”必要があります。ルールの中で戦うということは、転職などにも関係してくるので、その時に詳しく書きます。

スーパーバイザー(以下SV)としては、自分のルールとは違う学生に対して、自分の中のルールで教育することも重要なのですが、学生の持つルールを理解し、その中で理解できる言語を使って教育することが重要です。

逆に、学生は自分の担当SVのルールを理解することに、もっと言えば実習地のルールをいち早く理解してもらいたいと思います。

その上で、学生の場合は、そのルールに完全に染まることをお勧めいたします。理由は幾つかあるのですが、それが社会だからです。

学生コミュニティ→社会の違い

学生時代は、自分が居心地のいいコミュニティを選んで、そこだけにいることができます。しかし、社会はそんなことは通用しません。

いかに自分の居心地が悪い中で、自分の能力を発揮できるかが、成長のポイントです。だから、転職する時は「今の組織に不満がある」という理由だけで、決定するのはやめましょう。

つまり、その組織のルールの中で戦うのです。結局、どこに行っても「不満」なんてものは、なくなることはありません。隣の芝生は青く見えるということですね。

長くなりすぎたので、この辺りで止めますが、この記事を通して理解してもらいたいのは、SV、学生共に双方の状況を理解しあってほしいということです。

これが、自分を成長させるためのスタートラインに立つことなのだと思います。

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理学療法士・作業療法士学生における実習問題について、統合と解釈してみる。
Yoko
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