こんにちは。
今回は少しリハビリらしく、下肢装具とファッションについてお話ししていきます。
補装具については、セラピストそれぞれ考え方があるかと思います。
ファッションの視点から、こんな考え方もあるんだなと参考にしていただけたら嬉しいです^^
身体の専門家だからこそお薦めできるもの
みなさんはどのような目的で、下肢装具を作製しますか?
下肢が変形することに対して進行を遅らせる・立位や歩行動作が安定すること が、主な下肢装具の役割だと言われています。
そして患者さんにとって最も大切なことは、上記の結果、身体への負担が軽減し、他のことにエネルギーを注ぐことが出来る、行きたい場所へ行きやすくなる、1人で出来ることが増えるなど、生活の幅が拡がることではないかと考えています。
しかし、イベントに来てくださる車いすユーザーさんたちからは、補装具に対する悩みがたくさん…。
「重い…。」
「もっと可愛いデザインの靴も履いてみたい…!」
もちろん、身体にとっては補装具が大切な場合が多いですし、最近の補装具は、デザインも工夫されているものもたくさんあります。
ですが、靴屋さんで見かける可愛い靴たち…憧れますよね^^
リハビリや日常生活では、補装具をメインで履いていても、特別なお出掛け、ちょっとオシャレしたい日は、身体に無理のない範囲で、足元までファッションを楽しんでも良いのではないかなと思っています。
↑例えば、尖足のある方には、インヒールスニーカー。
たくさんのブランドから、数年前から出ていますね^^
サイドジップのあるデザインなら、なおさら履きやすいです。
また、最近流行っている、靴ひもの無いデザイン。
ボタンを押して空気圧を調整したり、ダイヤルを回すことでアッパーが締まったり緩んだりします。
リーボック:HP
http://reebok.jp/pc/item/?cat2Id=pump
PUMA:HP
麻痺のある方でも着脱しやすく、また足首の固定がしっかりするので歩きやすいです。
サンダルやブーツも、改めて見てみると、良い靴がたくさん!
もちろんこれらを紹介するには、患者さんの身体の状態を評価し、靴の特徴を調べ、車椅子など他の補装具との調整をする必要があります。
しかし、身体の専門家だからこそお薦めできるもの、実は街中にたくさん出回っていますよ^^
身体のため…の更にその先、患者さんの嗜好に目を向けると、身体機能は落とさず、且つQOLが向上していくのではないでしょうか。
【目次】
岡野菜摘先生経歴
『大好きな服を着て 大好きな人と 大好きな場所へ』をモットーに、 理学療法士の知識と技術をファッションに混ぜ込みながら、ブログで発信。
また、デザイナーの鈴木綾と共に、イベント『車いすでお買い物ツアー』を実施中。 外出のきっかけ作りや、仲間作りを、ファッションを通して創造している。
選択肢を増やし、自ら選択することの楽しさを伝えることで、車いすユーザーが、 自分らしく生きることのできる社会を目指す。
ブログ:「あのモデルさんと同じ服が着られた!車椅子女子の表参道ファッション」
HP:「車いすファッションプロデュース」