京都大学が、パーキンソン病患者にiPS細胞を使った治験を開始する。
iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った神経細胞をパーキンソン病患者へ移植する再生医療の治験を京都大が始めることが29日、関係者への取材で分かった。近く参加患者を募り始める。iPS細胞を使った再生医療では目の病気「加齢黄斑変性」について患者対象の臨床研究が行われているが、保険適用を見据え厳格な基準で実施する治験は国内で初めて。
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理化学研究所などが2014年に目の難病患者を対象とした臨床研究を世界で初めて実施。京都大学のパーキンソン病治療は2例目として注目を集め、iPS細胞を使い、パーキンソン病を治す臨床研究をリードしてきた。
以前は、患者自身のiPS細胞を使った臨床研究も検討したようだが、コストや時間的な観点から他人のiPS細胞を使う方が実用化への早道になると判断したようだ。
おこがましいとは思うが、改めてパーキンソン病に対する治療の概要を示す。
パーキンソン病に対する根本的な治療法はいまだ確立されておらず、一般的には対症療法がほとんどである。トレッドミルを用いた歩行訓練やLSVT-BIG、体幹バランスに重点を置いたリハビリテーション介入、太極拳を用いたリハビリテーションも近年では注目を集める。
今回の研究からパーキンソン病患者の新しい未来が開かれるだろうか。今後の発展に注目したい。