「安静時fMRI」は本当に有効?血液の流れとニューロンの関連性

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多くの脳科学に関する研究に登場するfMRI (functional magnetic resonance imaging)。

 

ヒトや動物の脳の血流動態反応を視覚化し、脳のネットワークを突き止めてきた

 

しかし、血流動態を測定しているものであり、ニューロンの電気信号を拾っているわけではないので、脳が特定の作業をしていないときに計測するfMRIに関しては、その有効性を疑問視されていた。

 

ヒルマンは、2016年12月発行のPNASで発表された論文のなかで、安静時fMRIの有効性を発表した。

 

彼女たちは外科手術でマウスの頭蓋骨を薄くし、脳の表面が見える状態にしてから、レーザー加工した一組の小さなプラスティックの角のようなヘッドプレートを、瞬間接着剤を使ってマウスに貼り付けたのだ

 

モルヒネと餌を与えられたマウスが回復すると、科学者たちはカメラと数個のLEDを備えた場所にマウスを固定し、2種類の追跡を行った。

 

まず、ヘモグロビンに含まれる酸素を利用し、血液がマウスの脳内のどこを流れているか調べる。次に、カルシウムに反応して緑色に光るタンパク質を使って、どのニューロンがいつ信号を出しているかを測定したのだ。

 

この結果、これらの2つの要素がかなり一致することがわかった。

 

詳細を読む(引用元):WIRED

 

まだ理由がわかっていない部分もあるが、安静時fMRIに関する明確な見解のひとつが示された。

 

脳のブラックボックスを解き明かすfMRIの有効性、今後もその動向に注目したい。

 

 

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