低過ぎるHbA1cは認知症や介護度に悪影響?【糖尿病だけじゃない】

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糖尿病患者の血糖コントロールの指標となる「HbA1c」。

 

これは採血時よりさかのぼって1~2ヶ月間の血糖の平均を反映するものである。

 

しかし、その数値が低すぎると認知症のリスクやそれによる要介護/要支援認定が高いという報告がeriatrics & gerontology international誌オンライン版に掲載された。

 

著者らは、血糖降下薬またはインスリンを投与されている65~94歳の糖尿病患者184例を調査した。

・HbA1cと要支援/要介護認定リスク(年齢、性別、交絡変数を調整)との関係は、HbA1cが6.5%以上7.0%未満で最低となるJ字型を示し、6.0%未満では要支援/要介護認定リスクが増加


・HbA1cが6.0%未満の患者では、6.0%以上の患者と比較し、(関節痛/骨折や脳卒中など他の障害ではなく)認知症によって要支援/要介護を認定されるリスクが高かった

 

介入研究ではないため、因果関係は不明である。

 

もし血液検査をあまり確認することのない理学療法士・作業療法士は一度チェックしてみるといいかもしれない。

 

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