第1章:誰もがかかり得る生活習慣病【理学療法士|舘友基先生】

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かつて「成人病」と呼ばれていた

「特定健診で中性脂肪と尿酸値が基準値より高かった…。」、「健康診断で血圧測定したら高血圧と言われた…。」

 

皆さんの周りでもこのような会話を経験した人はいるのではないでしょうか?

 

普段私たちが受けている特定健診や健康診断で検査される内容の多くが今回お話しする「生活習慣病」に関連します。第1章では生活習慣病の概要について見ていきましょう。

 

厚生労働省によると生活習慣病は「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。

 

具体的には、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症、動脈硬化といった病気が生活習慣病に該当します。普段私たちが日常生活を送っている上での食べ過ぎや運動不足、寝不足などの生活習慣の乱れが「生活習慣病」となって体に現れてくることがわかります。

 

実は生活習慣病はかつて「成人病」と呼ばれていました。

 

しかし若いころからの食事・運動・ストレスが深く関与しており、現在では成人に限らず子供や青年でも発症する可能性のある病気と考えられるようになりました。

 

国民のおよそ5人に1人

生活習慣病の代表的疾患とされる糖尿病は糖尿病が強く疑われる人が950万人、糖尿病の可能性を否定できない人が1100万人と合わせて2050万人にも上り、国民のおよそ5人に1人が該当すると言われています*

 

これらのことからも生活習慣病は誰にでもかかり得る病気であることがわかります。

 

また、生活習慣病には大きな注意点があります。それは、生活習慣病の多くが自覚症状がないため、症状を自覚するころにはすでに進行していることが多いことです。

 

一度発症すると、完治が困難である場合や後遺症が残るケースも少なくありません。そのため高血圧や糖尿病などの生活習慣病はサイレントキラー(静かな殺し屋)とも呼ばれています。

 

これらのことからも生活習慣病は早期発見や予防が重要であることがわかります。

 

 現在、日本では2013年度から健康日本21にて「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」を目指しています。

 

その中でも「生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底」を主要なテーマとしており、個人に対する生活習慣改善の働きかけだけでなく、社会環境の改善により個人が健康づくりに取り組みやすい環境をつくることに重点を置いています*2

 

個人が行える予防としては定期的に健康診断を受け、自分自身の生活習慣を見直し、規則正しい生活を送る事が生活習慣病の予防につながると思います。

 

第2章では生活習慣病の代表的疾患の一つである肥満症、メタボリックシンドロームについて説明していきます。

 

*1:厚生労働省「国民栄養・健康調査」http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000032074.html

*2:スマート・ライフ・プロジェクト事務局.健康寿命を延ばそう!Smart Life Project. http://www.smartlife.go.jp

 

【目次】

第1章:誰もがかかり得る生活習慣病

第2章:肥満症・メタボリックシンドローム

第3章:糖尿病の三大合併症、"しめじ" 

第4章:生活習慣病に対する療法士の役割

 

 

舘友基先生

学歴

2011年:藤田保健衛生大学 医療科学部 リハビリテーション学科 理学療法専攻 卒業

職歴

2011年:医療法人松徳会 花の丘病院 リハビリテーション科 理学療法士

 現在、医療法人松徳会グループの「松本クリニック」にて勤務。併設されている通所リハビリテーション「ハッピースタジオ」にて個別リハビリや運営管理をしながら、糖尿病内科にて生活習慣病患者に対して運動指導を実施している。日本糖尿病療養指導士、生活習慣病改善指導士の資格を取得し、その知識を活かして糖尿病教室や運動教室、糖尿病に関する講話等を定期的に実施している。

資格

理学療法士

日本糖尿病療養指導士

生活習慣病改善指導士

執筆

舘友基:事例でわかる!実際の指導編:お悩み別 身体活動・運動量がアップする私の提案.糖尿病ケア,2016,vol.13 No.12:38-46

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