最新の技術が盛り込まれたリハビリ支援機器をトヨタ自動車が開発した。
トヨタ自動車は、脳卒中などで脚が麻痺した人のリハビリテーションを支援するロボットを開発し、9月から医療機関向けにレンタルを始めると発表した。
麻痺側を直接介助するロボット脚と、免荷をするベルトシステムを搭載した本体部で構成されている「ウェルウォークWW-1000」。
免荷機能に加え、ロボット脚は足底の荷重センサーと、膝部分のモーターが連動して働く機能を有している。
それにより、立脚相ではしっかりと支持脚として機能するようモーターが膝折れ等を防ぎ、また、遊脚相へ移行するタイミングで足底の荷重センサーが変化を感じ取り、最適なタイミングで下肢の振り出しをサポートする。
それらのため、効率的な歩行が可能になるようだ。
また、前方に大きなディスプレイが配置され足底の荷重線の流れや、装着者直上からのアングルを映した映像を流し、足部を置く理想の位置を表示するなど、運動学習に必要なフィードバックを行えるのも特徴。
従来型である骨盤帯をベルトで固定し、上方から吊り上げるのみの免荷式歩行訓練機は、臨床の現場で使用も増えている。
ある報告によれば、免荷式歩行訓練では、免荷によって重心位置が高い位置を維持され続けるため、麻痺側の荷重量減少により、立脚姿勢を保持する事が容易となる。
さらには非麻痺側の立脚時にも重心が上方へ牽引され、体幹を直立の良肢位に保ち、麻痺側の振り出しでの過剰な筋活動を防ぎ、遊脚時間の延長、歩幅の増強のより歩行速度の改善がみられるとある。
しかしながら、免荷トレッドミル歩行訓練は、平地歩行訓練と比べ、同等の効果しか得られないとの報告もある。
今後は、従来の免荷トレッドミルに加え、今回紹介したようなロボットによるアシストなどを組み合わせた機器が、これらの研究結果がどのように変えていくのか期待したい。
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