今月5日、YOMIURI ONLINE「yomiDr」に「がん治療で退院後の「外来リハビリ」…保険適用されず、取り組み遅れる」という記事が掲載され、多くの注目を浴びている。
「がん患者リハビリテーション」は平成22年度の診療報酬改定時に、がん患者リハビリテーション料(1単位) 200点として新たに創設され、その後平成26年度の診療報酬改定では、(1単位)205点に引き上げられた。
しかし、その対象はあくまで入院患者のみに限られており、外来リハビリは十分に行われていないのが現状である。
つまり、多くのガン患者は入院中の短い在院日数でリハビリを行い、十分なリハビリを受けられないまま在宅に戻っていくケースが多い。
また、退院時カンファレンス時が行われるが、今後に臓器摘出や進行によって起こる可能性のある症状に関して話すことは難しく、いざ症状が出てきたときの対応が遅れてしまうケースもあるのが現状だ。
ガンの外来リハビリテーションに関して、今後の診療報酬改定で見直される可能性は高いと言えるが、そのためには、エビデンスの確率やリハビリテーションプログラムの確率などが必要と考える。
なお、ガンのリハビリテーションにおけるエビデンスは、公益社団法人 日本リハビリテーション医学会から「ガンのリハビリテーションガイドライン」が出ているため一読してみるといいと思う。
▶︎http://www.cancer-reha-wg.com/pdf/1404_cancerreha_guidelines.pdf