TENGAー。男性の方ならお世話になった人も少なからずいるかもしれない。
自慰グッズとして名高いTENGAではあるが、今、医療・福祉分野にも乗り出していることをご存知だろうか。
癌による性器の機能不全に対して薬を使用しない"リハビリ”という点で、TENGAは優れており注目を浴びている。
性欲は誰にでもあるものであり、性活動はADLの一部である。動画の中で、NPO法人ノアール理事長 熊篠慶彦さんは障害者の性に関して、当事者の視点から2つの問題点を述べている。
【男性】性欲解消のために風俗を利用→収入に釣り合わない場合も
【女性】性欲解消の前に排泄や月経のサポートが欠落
出典:YOUTUBE
男性障害者の場合、一般の方と比べて働き方に制限が出てしまうケースも多く、平均収入も少ない。また自慰を行うこと自体が障害のために中々うまく行えない現状にある。今までは、市販のTENGAであれば持ちにくく使えていなかったが、TENGAは手に巻いて使用できるようにする自助具を開発している。
また、女性障害者の場合、例えば異性と性活動を行うにも「行為の途中で誤って排泄してしまわないか不安」で行えない場合もあるという。
リハビリに携わる者として、地域に出た後にどのように生活を考えるの必要性がある。
以前、神奈川県立保健福祉大学の玉垣教授は、インタビューの中で身体障害者の性活動についてお話いただいたので、ぜひ合わせてお読みいただきたい。