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【スポーツは日常生活の延長】障がい者の陸上スポーツを支える義肢装具士

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最近、メディアで義足について取り上げられることが多くなっているように感じる。

特にドキュメンタリーでは患者が必死にリハビリを行なっている姿や、スポーツに取り組む姿勢など感動を呼ぶものが多いからだろう。

 

では、実際1人の患者が日常生活やスポーツが出来るようになるまでに、どれほどの努力や周りのサポートが存在しているかご存知だろうか。

 

今回は、スポーツ義足における日本の第一人者の臼井二美男氏を紹介する。

 

臼井氏はスポーツについて以下のように話す。

「スポーツは日常生活の延長」という考えは、臼井が大事にしていることでもある。臼井「まずは患者さんに義足を適合させて、納得してもらえる技術を培わなければより要望の強いスポーツ選手に応えることはできません。それと、結局は人と人との付き合いですから、『共に歩んでいく』ということができる人でなければ難しい。スポーツで活躍させるというよりも、その人の可能性を創造できるような義足作りのひとつがスポーツ、という考えが大事。」

詳細を読む(引用元):THE BORDERLESS

義足の根底にあるのは、あくまでも「日常生活」。それを支えているのが、義肢装具士である。

 

「足を切ったら義足をつけて歩けばいい」そう簡単に考えている人は少なからずいるのが現状である。

 

臼井氏が務める(公財)鉄道弘済会技師装具サポートセンターでは、入院患者は午前中2時間半、午後3時間の計5時間半もの時間をリハビリテーション室で過ごすという。年齢層は10代から80代までと幅広く、それぞれが自分のペースで自主トレーニングに励んでいる。またリハビリ中、義足に何か不具合が生じればすぐその場で義肢装具士が調整してくれるのである。

 

この長時間のリハビリテーションを可能にしているものは、常に在籍している数十人の義肢装具士や理学療法士の確かな知識や技術、そして経験によるものだろう。そして最大の要因は患者自身のモチベーションの高さだ。

 

大切断(足関節が残らない)患者では自分の足を失うことをなかなか受け入れられず塞ぎ込みやすいとされるが、鉄道弘済会では患者同士が笑顔で会話をし、前向きにリハビリテーションに取り組んでいる。日常生活用の義足の方もスポーツ義足の方も皆、同じリハビリテーション室で訓練を行うのである。

 

この患者自らがリハビリに積極的に取り組むモチベーションを作っているのも、臼井氏のいう「共に歩んでいく」という患者と寄り添う精神があってのことのように思う。

 

輝かしい活躍をする者の裏には、その人自身の並々ならぬ努力と多くのサポートする人たちがいるということを是非知ってほしい。

 

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