横浜市立大学大学院栗田順一らは今月15日、神経障害性疼痛や線維筋痛症を治癒させる候補化合物を開発したことを発表した。
開発に当たっては、NMR という特殊な分光器を用いて、神経障害性疼痛に関与しているタンパク質の機能に必要な構造を解析し、その一部を模倣した化合物を設計して合成しました。この化合物は確かにタンパク質の機能の一部を模倣している事がNMR で確認でき、その化合物を神経障害性疼痛のモデルマウスと線維筋痛症のモデルマウスに投与すると、障害の改善効果が明らかに認められました。
詳細を読む(引用元):http://www.yokohama-cu.ac.jp/res_pro/news/20170914_Nishimura.html
線維筋痛症といえば、先日米国歌手のレディー・ガガさんが公表したことで今注目を浴びている。
In our documentary the #chronicillness #chronicpain I deal w/ is #Fibromyalgia I wish to help raise awareness & connect people who have it.
— xoxo, Gaga (@ladygaga) 2017年9月12日
線維筋痛症は関節や筋肉など、身体の後半いの疼痛と圧痛域値の低下を生じる原因及び病態不明の疾患である。
一般的な臨床検査成績に異常がなく、頭痛、全体倦怠感、朝のこわばり、しびれ、睡眠障害、過敏性胃腸症状、頻尿など多彩な身体的訴えがみられ中年以降の女性に好発する原因不明の病気である。
治療としては薬物療法に加え、ストレッチ、認知行動療法、温水プール、物理療法などの非薬物療法も行われる。
日本には線維筋痛症で悩む人の相談窓口として、日本線維筋痛症学会診療ネットワークや線維筋痛症友の会 JFSAがある。
ガガさんには、1日も早く快癒して、世界中に勇気を与えた「Born This Way」の歌声を聞かせてくれることを願っている。