【アロマをリハビリに応用?】
最近、アロマという言葉を耳にすることは多くなったと思いますが、 実際に“アロマのもたらす効果”を知っている方は少ないのではないでしょうか?
アロマの概要、使い方を知れば、リハビリテーションにも応用することが出来ます。
また、内科疾患へのアプローチが可能となり、 臨床で患者様を見る視点や治療法の引き出しが何通りも増えることは間違いないです。
1)まず・・アロマとは・・?
アロマとは“芳香”という意味合いがあり、香りを楽しみ、気分を落ち着かせるためにヨーロッパを中心に広まったものです。そこに治療的視点が用いられ、 アロマを使った療法(セラピー)=アロマセラピーというものが誕生しました。別名“芳香療法”とも呼ばれています。 そこから、施術とアロマが融合してアロマトリートメントと変化していきました。 アロマは植物の香りを使って心身の不調を癒すものです。
2)アロマセラピーと脳科学の関係
アロマの特徴は香りです。臭いは脳と非常に密接な関係をもっています。 人間は臭いを嗅神経を通して、視床、視床下部、扁桃体(大脳辺縁系)へと脳に信号が送られ、海馬という記憶を司る部位に順に伝えられます。ここで重要なのが、大脳辺縁系と海馬に作用することです。 大脳辺縁系は人間の感情や血圧、心拍数などを調整している自律神経をコントロールしています。そのため、大脳辺縁系に作用する事で、不安な気持ちやストレス感情を抑制し、精神面に対してのアプローチが期待されています。 また、海馬は記憶を司っており、アロマが海馬を刺激する事で、認知症の予防、軽減にも大きな期待があります。 アロマセラピーは、自律神経の調整、認知症予防に効果的(参考文献:和田文緒.2015.アロマテラピーの教科書.新星出版社.12–15)です。
3)アロマセラピーと徒手療法
アロマセラピーはアロマオイルと呼ばれるオイルを使用してダイレクトに身体に使用していきます。 アロマオイルの分子は非常に細かいため、皮膚の保護膜を通過しアロマ成分が表皮から真皮まで浸透し、さらに血液、リンパで働きかけます。 マッサージなど徒手療法を用いることで、皮膚への浸透が早くなり、より深層までアロマオイルを届けることが可能となります。 そのため、血液循環の改善に伴う浮腫の軽減やスキンケアに効果があります。 アロマオイルには様々な種類が存在し、抗菌作用や血圧降下作用など一つ一つが異なる作用をもっているため、症状に合わせながら使用することが重要となってきます。
今回、アロマの基礎(生理作用)から循環障害、神経障害に対しての応用的治療法などを 4回に分けてお伝えしていきます。 アロマを全然習ったことがない方でも1から学ぶことが出来るセミナーとなっています。 リハビリ現場で活用していける知識と技術を身につけていただき、アロマリハで活躍できる人材を育てていきたいと考えています。
また、地域でどの様にしてアロマが使用され、どんな役割があるのかなどを地域リハ雑誌で特集が組まれることになりました。
今までと異なるアロマの視点を感じることができる内容となっています。
セミナー詳細
【日時】
第1回:5月19日:入門編
第2回:7月8日:神経血管編
第3回:9月8日:リンパドレナージ編
第4回:11月17日:応用編(整形疾患・内科疾患への応用)
【講師】塩谷美奈子
【時間】10時~15時
【募集】PT、OT、ST(定員40名)
【会場】熊本市内:メールでお知らせいたします
【申し込み方法】https://ssl.form-mailer.jp/fms/beed04ef563152
【料金】1回単発での申し込み:12,000円
全4回コース申し込み(割引):40,000円