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日本人の10人に1人の割合で起きるその症状とは?

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精神的障害(うつ病)を発症する方は、年々増えており、社会問題までにもなっています。
セラピストの中でも精神科へのリハビリは作業療法士が特化しています。近年では、精神科でアロマセラピーを作業療法プログラムに取り入れる施設やセラピストが増加。実際に精神疾患の方に対して、アロマセラピーは有効なのか?

精神的な障害(精神疾患)を発症される方は、年々増えております。

平成28年には360万人にのぼるといわれており、割合としてはうつ病が3割を超え、その次に統合失調症が多くを占めています。

うつ病を経験する日本人の割合は10人に1人とも言われています。

特にうつ病の方は、対人関係に強いストレスを感じやすく、常に不安や緊張感を抱えています。

つまり、自律神経が乱れやすい状態となっているため、自律神経失調症と類似した症状が出現し、うつ病との鑑別が難しいと言われています。

近年では、精神科領域の作業療法プログラムにおいて、回復段階に応じてアロマセラピーを活用している施設やセラピストが増えています。

それでは、実際に精神科領域でのアロマセラピーは、どんな良いことがあるのでしょうか?



精神障害者へのハンドケアリング前後の変化


精神疾患と診断を受けた方を対象にハンドケアリングを実施。
評価項目は、自律神経と精神・心理面の変化の2つを観察した。
自律神経の変化は心拍変動を機械で計測。精神面に対してはSTAI(状態‐特性不安尺度)を使用し不安感を評価。
リラックス度、疲労度、会話欲求度、親近感の変化はVASを用いて、主観的評価スケールを用いて比較。

ハンドケアリング後は、心拍数の優位な減少を認め、自律神経のバランスを推定するLF/HFの減少も認めるなど、副交感神経優位の状態に近づき、リラックス効果を与えたという結果だった。

精神面では、STAIの特性不安と状態不安の項目ともに優位な低下をもたらし、VASによる主観的評価でも、疲労感の減少、会話欲求度、親近感の増加が認められたことから、精神疾患の方に対して、精神的安定、自律神経の安定へ導くことが期待できる結果となった。アロマセラピーを用いたハンドマッサージが、アルツハイマー形認知症に対して、精神的な安定をもたらす結果が出るなどの先行研究があるように、ハンドケアリングに、アロマを用いることで、より精神的安定をもたらす効果は大いに期待できる。

引用文献:渡邉久美他(2015)精神障害者へのハンドケアリング前後の変化ー自律神経活動および不安、対人距離の心理的指標からー.日本看護学会誌35.146-154

 

【精神科作業療法の利点】

また、精神科作業療法へアロマセラピーの導入を推進している、加藤 和貴氏は精神科作業療法プログラムとしてのアロマセラピーの利点を以下のように紹介しています。

①作業療法プログラムへの参加意欲がわかない対象者に対しても比較的導入しやすい。
②能動的な鼓動が発展していない段階でも、受動的にマッサージをされることで、心身にリラックスを与え、心地よさとともに身体を休ませることが可能。
③マッサージによる触刺激が病的世界から現実世界に移行するきっかけを与える。
④自己健康観を意識させることができるため、「自発的な健康管理」「他者への労り」への意識が芽生えやすくなる
 

引用文献

加藤和貴(2008).アロマセラピーを用いた精神化作業療法の紹介.日本アロマセラピー学会エビデンス集.337-343

【アロマセラピーを学ぶ】


精神科領域で行われる作業療法プログラムにアロマセラピーを用いることで、精神的安定をもたらすほか、嗅覚を利用して大脳辺縁系へ直接的に刺激を与えることができます。

つまり、アロマセラピーは認知機能の低下している方に対しても有効な手段と考えられます。
 

アロマテラピーは芳香を使用することでも、大きな効果をもたらす為、非常に簡単に活用することも出来ます。


精神科領域で行われる作業療法プログラムに「アロマセラピーは必須」と呼ばれる時代も目の前に迫っているかもしれません。

浮腫や痺れなどの身体的症状から、精神・認知面の内面的症状へ幅広く活用できるアロマを学んでみまんせか?

 

【セミナー紹介】

アロマセラピスト養成講座

~本当は教えたくないアロマリハの技術~

日程:7月8日(神経血管編)

   9月8日(リンパドレナージ編)

   11月17日(応用編・腰痛)

各詳細

7月8日 (神経血管編)

■揮発性を考慮したブレンディング比率

■精油のブレンド例

■セロトニンとオキシトシンの関係

■セロトニンとメラトニン(松果体)の関係

■アロマと血管の関係

■アロマと神経の関係(脊髄神経に対する理解)

 

9月8日(リンパドレナージ編)

■リンパドレナージとは

■リンパドレナージの目的

■リンパドレナージの効果

■リンパ管の解剖学、生理学

■浮腫について

■頸部のリンパドレナージ

■腹部のリンパドレナージ

■上下肢のリンパドレナージ

 

時間:10時~15時

会場:熊本市北区龍田町弓削867−1

『リハビリセンター smileスミレ 光の森 』

募集:医療従事者(定員40名)

受講料:単発でのお申し込み 12,000円 

    ペア割(2人以上でのご参加)11,000円  ※ペア割でのご参加の場合は、各個人でエントリーし、ペアの方のお名前を入力よろしくお願いします。

    

お申し込み:入力フォームよりお願いします。

https://ssl.form-mailer.jp/fms/beed04ef563152

 

アロマリハ研究会地域事業部ホームページ

https://aromarihacare.weebly.com/

 

 

EMIASグループ

リハ特化型デイ

・リハビリセンタースミレ:http://smile-kumamoto.jp

 

訪問看護ステーション

・リハステーション スピット:http://spito-kumamoto.jp

 

ウーマンズヘルスケア研究会https://womanhealth-studygroup.jimdo.com

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