数多くの賞を受賞しているパーソナルモビリティ「電動車椅子WHILL」の開発・販売を手がけるWHILL株式会社は、SBIインベストメント株式会社、大和証券グループ、株式会社ウィズ・パートナーズ等および既存投資家から約50億円の資金調達を完了したことを発表した。
▶︎ (プレスリリース)WHILL株式会社が約50億円の資金調達を実施 海外展開加速とMaaS事業成長のための資金として
2014年に発売した初号機WHILL Model Aは日本・北米・欧州で販売しており、2015 年度のグッドデザイン大賞など数多くのアワードを受賞。2017年4月に発売した2号機となるWHILL Model Cは、世界的なデザイン賞であるRed Dot Design Award(ドイツ)のBest of the Best(最優秀賞)の受賞をはじめ、2017 年度のグッドデザイン賞、iF Design Award(ドイツ)など国内外のデザイン賞で入賞している。技術面も高く評価され、北米モデルであるWHILL Model CiはCES 2018でBest of Innovation Award を受賞した。
今回新たに調達した資金は、2018年1月に米国で発売開始した北米モデルModel Ciの米国・カナダでの販売拡大、2018年6月に進出した英国・イタリアでの販路拡大とその他欧州各国への進出に利用するとともに、MaaS事業の拡大、これらに伴う組織体制の強化等に用いられる。
MaaS事業とは、Mobility as a Serviceの略で次世代のカーシェアリングサービスである。インフラを整備し、自動運転やAI、オープンデータ等を掛け合わせ、従来型の交通・移動手段にシェアリングサービスも統合することで、自宅から目的地へ行くための予約~支払いまでが一括でできるようになるかもしれない。これにより個人が車を所有する時代は終わりを迎えるだろう。
WHILLは、今後、世界的に高齢化が進む中、これまで車椅子を利用していた人だけではなく、長距離の歩行が困難になった人々にも利用いただくことで、人々の自立促進や社会参加の機会を増やすことを期待するとしている。