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【運動はスクワットだけで良い】極論すぎる理学療法士が行うフィットネスジムに突撃しました。

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防医療。日増しに関心を抱く療法士は多くなるこの分野。日本において、予防といえば“フィットネスジム”という認識は、意外に盲点だったりします。

 

そんな中、その盲点に気づき、フィットネス分野に参入する療法士も少なくありません。大きなフィットネスジムで、パーソナルトレーナーになったり、マンションの一室でプライベートフィットネスを始めることが多いと思います。

 

そんな中、【療法士=1:1のパーソナル】という認識が強い中、1:複数という半ば、我々の専門性を打ち砕くようなサービスを展開している理学療法士が現れました。

 

まだここまでは、許しましょう。ただ、そのジムのコンセプトがこちら、

 

下半身の筋肉を鍛えるトレーニングをメインー。

 

その理由にも、流石にぶっ飛びました。

 

下半身の筋肉は全身の約70%を占めていますー。

 

要約すると、下半身の筋肉は全体の70%を占めているから、サーキットトレーニングで30分間トレーニングすれば、全身が鍛えられ、さらに理学療法士がいるから安心。とのことです。

 

さらに、予防といえども障害を持たれている方が利用されているとのことで、ちょっと「下半身だけ」というのは極論じゃないだろうかと。さらにいえば、我々理学療法士のポイントは機能評価にあり、そこを無視して、下半身のトレーニング“だけ”とは、いささか穏やかではありません。

 

仏のイマイといえども、これには違和感を感じました。前置きが長くなりましたが、そんな本日は、“いつも穏やかではない”、我らがPOST編集長のイマイ(@shunta0701)が持ち前のガッツで、突撃取材を敢行してきました。

 

では、その一部始終をご覧ください。

 

編集長イマイ
さてと。まず、先生は理学療法士になられて何年ですか?

 

水野先生
え。あっ4年です。

 

編集長イマイ
(フッ…)そうですか。ちなみに私は、10年になります。こちらのフィットネスジムは、下半身中心だと伺いましたが。

 

水野先生
そうです。主にスクワットを中心に、サーキットトレーニングを行っています。

 

編集長イマイ
ほーサーキットですか。なるほど。なるほど。まず、一つずつ聞いていきますね。本当に、下半身だけで、いんですか?

 

水野先生
はい。実際に、下半身系のトレーニングとともに体幹の促通も行われているという論文があります。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/50/1/50_48/_pdf

佐藤 紀:メタボリックシンドロームとロコモティブシンドロームを防ぐ運動療法,四国医誌 67巻5,6号 207~210 DECEMBER25,2011(平23)

編集長イマイ
ですよね。私もそんな話を、聞いたことがあったとかなかったとか。こちらは、障がいを持たれている方も来るとか?

 

水野先生
はい。いらっしゃいます。

 

編集長イマイ
ほほー。例えば、片マヒを有する方にも、サーキットトレーニングを行うのですか?筋緊張とか上がっちゃいそうですけど。

 

水野先生
はい。片マヒがある方に対しても、論文がありまして、サーキットトレーニングの効果を認めています。

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2012/0/2012_48101324/_pdf/-char/ja

 

編集長イマイ
ですよね。私もそんな論文読んだこと、確かあった気がします。でもでも、スクワットだけなら、理学療法士じゃなくてもいいんじゃないですか?

 

水野先生
そう思われる方も多いと思います。実際に、自分もはじめるまではそう思っていました。ですが、理学療法士としての強みというか、やはりフィットネスには、理学療法士が必要だと思いましたね。

 

編集長イマイ
それはなぜ?

 

水野先生
私もクリニックに2年ほどいて、元々は1:1での理学療法に強みを感じていました。ですが、クリニックですと1時間で3人(20分/人)しか見られませんが、ここでは30分間のサーキットトレーニングで同時に10人は見られます。つまり、1時間で20人見ることができます。

 

編集長イマイ
ロジックはよくわかりますが、1:1と1:複数とでは、質的な差が出てきませんか?そもそも、一度にMAX何人できるんですか?

 

水野先生
一度に15人ですね。改善具合ですが、開設から10ヶ月ほど経ち、クリニックで1:1対応をしていた時よりも、障がいをもっている方の場合、改善を実感できています。

 

編集長イマイ
15人!?それ一人の理学療法士だけで大丈夫なのですか?あと、結果がちょっと主観的すぎるのでは?

 

水野先生
そうですね。15人を一人で担当します。合間にパーソナル対応も行うので、今一人理学療法士を募集中です。あと、お客様の結果ですが、実は今の方が数値化できています。インボディという機械を使って、脂肪、筋肉量、代謝などを数値化して、なおかつ1ヶ月に一回、動作テストを行います。さらに最近では、運動中の心拍数を常にチェックできるものを導入して、利用者さんと一緒に、その数値の目標を決めて、運動中もモニターしながら運動を行なっています。

 

よくわかんないけどカッコいい

編集長イマイ
おい、勝手に求人募集すな。クリニック時代よりも、客観的なデータをとるようになったのですね。

 

水野先生
今思うと、クリニック時代ももっと患者さんを運動させればよかったなと思っています。クリニック時代は、ハンズオンにこだわりすぎたなと。そんな、私と同じ悩みを持っている理学療法士を募集しています

 

週に2〜3日が最強

編集長イマイ
求人募集すな。実際に、こちらに通われている方は10ヶ月たった今、どのように改善されていますか?

 

水野先生
そうですね。具体的な話をすると、前まではバスで通われていた方が、30分かけて歩いてくるようになりました。あとは、下半身のトレーニングだけですが、肩の調子が良くないお客様(結滞動作困難)も着実に改善しています。最近データ整理したのですが、週に2〜3日通われている方の数値、実感ともに一番効果的であることがわかりました。すごくやりがいのある職場ですよ

 

編集長イマイ
募集すな。週2〜3日というのは面白いデータですね。クリニックですと、外来で来れても週1日ですからね。でも、なぜスクワットトレーニングだけで肩まで改善するんですか?

 

水野先生
いえ、流石にそこまではありません。サーキットトレーニングでスクワットを行う姿勢(脊椎のポジション)指導を行いながら、サーキットトレーニングを行うのと、合間にセルフで運動をお伝えしています。理学療法士としてのスキルアップをお約束します。

 

驚くほど黄色い店舗

 

編集長イマイ
募集すないや、それだと1:1になってしまいますよね?結局。

 

水野先生
いえ、違います。あくまでも口頭指示だけです。一種目につき30秒行うのですが、その中でじっくり指導するのは不可能です。となれば、いかにわかりやすく、引き出したい動作を引き出すことができるのか、という点がポイントになります。全てを修正するのではなく、ご自身が気づいて修正できるよう、“はじめの一歩”をお手伝いする指導を心がけています。理学療法士のはじめの一歩もお手伝いしますよ。

 

編集長イマイ
募集すなですよね。そこまで指導するためには、理学療法士でなければ難しいかもしれないですね。

 

水野先生
自分もそう思いますし、開設してからそれをより実感しています。やはり、理学療法士の専門性は“動作分析”にあると思っていて、その点フィットネスで理学療法士が活躍できると、確信していますね。活躍したい理学療法士を募集しています。

 

編集長イマイ
募集すなそもそも、先生はなぜスクワット専門のフィットネスをやろうと思ったのですか?

 

水野先生
話せば長くなるのですが…。もれなく、求人希望の方には、事細かくお伝えします。

 

編集長イマイ
募集すな水野先生お得意の、患者さんに指導するよう、簡潔にお願いします。

 

奇跡のV字回復

水野先生
はい。実は、このようなスタイルでフィットネスを行うのを知ったのが、開設の2ヶ月ほど前です。それまでは、実は別のイメージを持っていました。今は、フィットネスジムのスタイルができているので、新卒の方でも安心です。

 

編集長イマイ

 

水野先生
もう少し遡ると、今こちらを任せていただいている会社の社長に出会ったのが大きいです。元々、自分がサッカーをやっていたこともあり、スポーツ分野を夢見て理学療法士になりました。夢を見ていただけで実際には何もしていなかったんですけど、2年目の頃に、今の社長と会って、ボロクソに言われたんです。。。この職場なら夢を追いかけられます。

 

編集長イマイ
募集すな鮮明にイメージ出来ます。

 

水野先生
はい。それがすごく悔しかったんです。お酒の勢いもあったのか、ホントにボロクソでした。それからすぐに、昔のサッカー仲間のつてを使って、Jリーガーをパーソナルでみることを始めました。紹介されたとしても、いきなり身体を任せてくれるわけではないですから、その選手の動作を試合映像から分析して、レポートにしてプレゼンしたんです。ここに入った理学療法士にはプレゼン方法教えます。

 

編集長イマイ
募集すな精力的に動きはじめたんですね。

 

水野先生
それから、色々と選手も繋がり、女優さんなどもクライアントに保つようになりました。ここに入職すればもしかしたら会えるかもしれません。

 

編集長イマイ
募集すなく、く、く、クライアントですか。なんだか、かっこいい言い方ですね。今日から僕も使います。で、クライアントが増えていくにつれて、フィットネスに興味をもったと。クライアントが増えて。クライアントが。

 

水野先生
いえ、まだその時はフィットネスに注目していたわけではありません。そもそも、まだ運動療法の効果すらわかっていない頃です。多くのクライアントを抱える中で、理学療法士以外の名刺が欲しいと思い、ピラティスの資格を取得したのが、もう一つの転機です。入職したら、ピラティスのスキルも教えますよ。

 

ハワイに行ったとき、急にピラティスレッスをやったらしい

編集長イマイ
募集すななるほど。理学療法士以上の名刺が、ピラティスとは驚きですが、それを学ぶにつれて、運動の効果を実感できたと。

 

水野先生
そうですね。で、次の転機が今の社長との3回目の出会いです。実は、ボロクソに言われたのが、2回目で1回目はSNSで直接連絡して、2回無視されて、3回目でようやくマンツーマンに持ち込めました。求人希望の方は、ビビらなくて大丈夫です。私が盾になります。

 

編集長イマイ
募集すな怖さを知らないとは、時に最強ですね。

 

水野先生
はい。今考えたら恐ろしいことをしました。笑 僕は怖くないので、安心して入職希望ください。

 

編集長イマイ
募集すな当然、初対面で相手が怪獣だと知らずに、突撃して、おそらく玉砕したことと思いますが…

 

水野先生
ご想像通りで。はじめて会っていきなり変な質問をしたらブチ切れられて、それで終了しました。そして、2回目もボロクソ言われ、いざ3回目の出陣です。入職希望の方は、一度面接させていただきます。

 

編集長イマイ
募集すなハートが強いですね。

 

水野先生
正直、3回目はその人が来ると聞いて、「ヤバイ」と思ったんです。もう3回目にはトラウマになっていました。でも、それまでの活動をちょっとだけ知ってくださっていて、その日に「一緒にやろう」という言葉をいただけたんです。皆さんも一緒に、フィットネスで働きましょう!

 

編集長イマイ
募集すなドラマのようなV字回復劇ですね。いやー倒れても倒れても立ち上がってみるもんだ。

 

水野先生
ホントにそう思います。でも、この時はまだフィットネスをやると思っていなかったんですよ。「とにかく一緒にやる」しか言われていないので。正直、入社のための書類作成の時にお会いして、初めて僕がフィットネスの責任者になることを告げられました。もしかしたら、今入職すると店舗の責任者になれるかもしれません。

 

編集長イマイ
募集すなそれがいつぐらいですか?

 

水野先生
3月くらいだったと思います。そのまま、物件も一緒に見に行きました。でもまだ、この時でも下半身中心のトレーニングと、知らなかったんです。てっきり、ピラティスのようなスタジオになるのかと。。で、オープンが5月と言われ、もうその数ヶ月間の記憶はほとんどないですね。今は記憶がありますので、安心して入職してくださいね。

 

編集長イマイ
募集すなでしょうね。今後は、店舗数を増やしていく予定ですか?

 

水野先生
はい。売りである“理学療法士がいるフィトネス”を残しつつ、店舗数の拡大を行っていく予定です。正直、このような運営で個人出店されている理学療法士は増えてきましたが、デイや訪看以外で店舗数を伸ばしている理学療法士っていないですよね?僕はそこに挑戦していきたいです。

 

編集長イマイ
なるほど、最後にPRしたいことはありますか?

 

水野先生
いえ、特にありません。

 

編集長イマイ

 

いかがでしたでしょうか?最初は、理学療法士の合言葉“キミ何年目?”からはじまったときは、ヒヤッとしましたが、見事に下半身トレーニングを行う理由をご説明いただき、気持ちのいい論破を受けました。

 

特に、理学療法士は1:1に対する強さは他職種には負けないと思いますが、1:複数となった時には“諸刃の剣”です。

 

理学療法士協会会長である半田会長のインタビューでもおっしゃられていたように、我々理学療法士の次なるステップはこのような分野で活躍する理学療法士なのだと思います。

 

これから、店舗展開を一気に進めていくようですので、興味がある方は是非、今がチャンスです。1:1にこだわっている理学療法士が多い今、実は今がチャンスなのです。

 

こちらからは以上です!

 

本日インタビューにご協力いただいたのは

水野 純一(みずの じゅんいち)


整形外科に3年間勤務し腰痛・肩こりを始めとする整形外科疾患の患者を数多く担当する。整形外科で勤務する傍ら、パーソナルトレーナーとしても活動しプロサッカー選手やモデルなどをクライアントに持つ。また、セラピストや一般の方向けにセミナー講師も行っている。
○理学療法士
○PHIピラティス公認インストラクター
○スポーツフードスペシャリスト

 

現在こちらのフィットネスでは理学療法士を募集しています。

詳細はこちらをご覧ください>>https://1post.jp/jobs/508

【運動はスクワットだけで良い】極論すぎる理学療法士が行うフィットネスジムに突撃しました。

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