第一回:デビュー・解散・理学療法士【理学療法士|ジャパハリネットギタリスト 中田衛樹先生】

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四国最強のバンドと言われたあの時代から

- 本日はよろしくお願いいたします。ジャパハリ世代ド真ん中なので、まずお聞きしたいのが、なぜ全盛期のあの時、理学療法士になられたのですか?

中田先生:よろしくお願いします。2004年にメジャーデビューして、2007年に解散しました。解散は、だいぶ前から決まっていて、解散ツアー中にはもう理学療法士になることを決めていました。

 

あまり大きな声では言えませんが、ツアー中に願書を提出していたんです。これはメンバーにも言ってないです。そもそも解散のきっかけは、私が音楽に対して情熱を失ったことがきっかけなんです。

 

最初はギタリストの脱退という話だったのですが、それが解散にまで発展しました。「哀愁交差点」でデビューしてすぐの頃、Mステに出演した時は大きな反響を肌で感じられました。

 

当時はバンドブームで、モンパチが出て、ゴーイングステディが出て、ガガガSPとかスタンスパンクスが出て、彼らとほぼ同期でした。

 

先日開催された結成20周年LIVEの模様

 

- 今の20代後半から30代前半は青春真っ只中の時代ですね。そもそもなぜ理学療法士だったんですか?

中田先生:実は母親が看護師で「あんたやったら理学療法士とか向いとるかもね」ということで、調べはじめたんです。ちょうどその年、新設された学校があったので興味をもちました。

 

たまたま見ていたドラマに理学療法士が登場して、この時色々と偶然が重なったんです。「もうこれは運命だな」と。

 

- 画面の向こう側から見ていると、下り坂というイメージはなかったので、解散は結構衝撃でした。その理由は聞いても問題ないですか?

中田先生:全然全然。ちゃんとお話しするのは初めてですね。簡単に説明してしまうと、僕個人が“音楽を好きでい続けることができなくなってしまった”んです。メジャーデビューしてから、個人的にずっと下り坂で、何かが狂いはじめました。

 

何かが悪くなり、それを直す前にまた次が悪くなり、完全にスランプから抜け出せなくなりました。バンド全体も良い調子ではなくなってきて、もう一度這い上がるために東京へ進出しようという話も出ましたが、僕はそこで“手を挙げれんかった”んです。

 

中田君らしいな

- おそらくここまで全国的に名前が知れながら、理学療法士になる人はほとんどいないと思うんです。そんな状態から、養成校に通われた当初、どんな学生生活を歩まれたのですか?解散後すぐに入学ですから、当然同級生の中にもファンがいたと思うんです。

ジャパハリネットギタリストとしての中田さん

中田先生:そうですね。確かに入学してすぐは、様々な声が聞こえてきました。「ファンでした」とか「ライブに行きました」とか。サインをもらいに来ていた人もいました。最初は「4年間も学生生活をやっていけれるのだろうか?」と思いましたけど、何とか慣れました。

 

最終的にすごい仲良くなって、みんなすごくよくしてくれて、こんな僕でも相手にしてくれて、すごく楽しい4年間でした。モチベーション自体は、音楽から離れたことで一度「ジャパハリネットのギタリスト中田は死んだ」と思い、心を入れ替えて勉強に臨めたと思います。

 

とにかく必死に勉強しました。そうでもしないと、今まで自分に関わってくれた人らに申し訳が立たなくて、特にメンバーに対して“仲間を裏切ってしまった”という思いが強く残っていました。

 

だからこそ、裏切られたメンバーたちが理学療法士になった自分を見て「あーやっぱり中田君はこの道に進んで良かったんだな」と思わせられるような道を辿って行かないと。

 

「あー中田君はこういう事がやりたかったんだな」って「今の理学療法士の中田君の方が中田君らしいな」と言われるぐらい一生懸命頑張らないと。大袈裟かもしれませんが、生きていけないなって。」

 

 

- このインタビューを行う前から思っていたのですが、音楽業界から完全に決別して、医療業界にきたわけですが、どこかでそれまで培ってきた音楽の経験をこの分野に生かそうとは思わなかったのですか?

中田先生:実は、やめた時からずっと思っていました。これまで歩んできた道が何かに生かすことができないかなって。実は一人の患者さんに出会ったことで、それが実現できる可能性を感じたんです。

 

—続く。

 

【目次】

第一回:デビュー・解散・理学療法士

第二回:ギターリハビリテーション

第三回:モチベーションをチューニング

最終回:僕は理学療法士です。

 

中田先生のプロフィール

理学療法士

ジャパハリネットギタリスト

<研究発表実績>

・  逆方向連鎖化を用いた起居動作練習効果の検討 第19回愛媛県理学療法士会学術集会

・   逆方向連鎖と部分練習を用いた起居動作練習効果の検討 行動リハビリテーション研究会 第4回年次大会

・   脳卒中発症後に当院に入院した65歳男性の退院までの経過報告 愛媛脳卒中シームレス研究会 第18回中予地区作業部会

・   逆方向連鎖化と部分強化の技法を用いた起居動作練習効果の検討 第44回四国理学療法士学術大会

・   維持期の高次脳機能障害患者に対して、行動分析学的介入により行動変化を認めた一例 第3回慢性期リハビリテーション学会

・   高次脳機能障害を呈した症例に対するギター演奏練習 行動リハビリテーション研究会 第5回年次大会

・  回復期脳血管障害者の重症度とADLの関連 第47回四国理学療法士学術大会

・  回復期脳血管障害片麻痺者の端座位自立度の検討‐麻痺重症度と年齢および認知症が及ぼす影響‐ 行動リハビリテーション研究会 第8回年次大会

<論文投稿実績>

・  重症片麻痺者に対する逆方向連鎖化を用いた起き上がり,寝返り練習の効果.高知リハビリテーション学院紀要2014;16:13-16

・  逆方向連鎖化と部分練習の技法を用いた起き上がり動作練習‐高次脳機能障害とパーキンソン症候群を合併した脳血管障害患者に対して‐.高知リハビリテーション学院紀要2017;18:27-32

・  高次脳機能障害を呈した症例に対するギター演奏練習‐応用行動分析学的介入により行動変化を認めた一例‐.行動リハビリテーション2017;6:18-22

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