青年海外協力隊の訓練生活

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2ヵ月の楽しい語学訓練

訓練所の個人部屋

協力隊の試験に合格すると派遣前訓練と言う長期合宿があります。約2ヶ月間、語学訓練を中心に派遣にあたって様々な事を勉強していきます。この訓練は福島県二本松市と長野県駒ケ根市の2ヵ所で行われます。派遣される国によって訓練所が異なるのですが、訓練の内容はほとんど同じものとなっています。

リハビリテーション関連職以外の方との出会い

リハビリ講座 集合写真

この訓練には同時期に派遣される様々な職種の方々一堂に介します。普段病院や施設にいたら出会わないような職種の方々ばかりで、この出会いが何と言っても面白くて、私自身もたくさんの方々から多くの事を学びました。そして、一緒に一つの目標に向かって頑張れる仲間がいるというのは何とも心強いものです。

生活は軍隊のように規則正しい生活

語学訓練については別の項で書くことにして、ここでは訓練の概要についてお伝えします。訓練は朝から始まります。日曜日の朝以外は6時30分から朝礼があり、そこで朝の運動をします。朝が苦手だった私は少々苦戦しましたが、このお陰で規則正しい生活が叩き込まれました。派遣中に最も大事なことは健康を維持する!ということであり、そういったことも踏まえて訓練は進んでいきます。

 朝食を食べてからは午前中~午後にかけてみっちり語学訓練、午後~夕方は様々な講座が設けられています。講座は、例えば異文化理解やコミュニケーション、安全等についてなど多岐にわたっています。 夜は自習の時間にあてたり、また候補生(*訓練中のボランティアは候補生と言われます)の交流にあてられたりします。平日は門限が決まっており外出する候補生は少なく、訓練所で一日中過ごすことがほとんどです。 ちはみにご飯はお腹いっぱい食べられますが、訓練所での飲酒は禁酒されていました(2012年当時)。

これまで経験したことない機会が盛りだくさん

みんなで腰痛体操

訓練が進み生活にも慣れてくると、候補生主催の講座や運動会、文化祭なども開催されたりします。私が派遣された隊次にはリハビリ職種の方が多かったので、他職種向けに腰痛・肩こり講座やテーピング講座などを開催しました。今まで他職種の方に技法を伝えるという機会はあまりなかった機会でしたので大変勉強になりました。

  この訓練は多くの出会いを通して、今まで思いもつかなかったようなアイデアが出てくる機会にもなるかもしれません。実は私が運営している開発途上国リハビリレポーターのアイデアはこの訓練中に思いついたものでした。訓練所を出たらそれぞれの国に派遣されますが、個性的でエネルギーのある協力隊員とならば、国を超えて一緒に活動をできるのではないかと思ったことがきっかけでした。

小泉裕一先生経歴

経歴

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専門学校卒業後、埼玉県内の大学病院で勤務。3年間勤務し、青年海外協力隊員として2012年6月~2014年6月までモンゴル国立第三病院へ派遣された。派遣中から開発途上国リハビリレポーターというweb企画を立ち上げ運営している。(30ヵ国からのリハビリレポートを日替わりで配信するもの)帰国後は訪問看護ステーションで勤務している。

青年海外協力隊の訓練生活

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