摂食・嚥下。これまでは、理学療法分野として含まれていない部分が多いのですが、地域では確実に求められています。人が生きる上で、“食事”はかけがえのないものであり、口からものを摂取するという行為は、まさに生きるための基本的動作であることは疑いの余地もありません。
そんな分野に対して、理学療法士として地域での活躍を求め、一人の理学療法士が立ち上がりました。
何故彼女は、医療機関ではなく、その場を企業に求めたのか?そしてその行動の源はどこにあるのか?そんな一人の理学療法士を取材させていただきました。
本日はよろしくお願いします。早速ですが、病院から企業に転職した理由を教えてください。
よろしくお願いします。元々在宅リハに興味があり、訪問をメインにやりたいと思ってたタイミングで、いつか一緒に働きたいと考えていた先輩から声をかけていただき、現在の職場の見学をさせて頂きました。
病院とは違う環境への不安もありましたが、それより自分がやりたいこと(訪問リハとその中でも摂食嚥下分野と地域連携に力を入れたかった)の後押しをしてくれる会社という印象が強かったので、転職を決めました。
企業への壁もあったかと思いますが、具体的にはどんな壁を感じましたか?あと、嚥下分野となるとSTのイメージが強いですが、なぜ嚥下分野だったのでしょうか?
企業で理学療法士がどう働いているかのイメージがつきにくかったことと、企業=お金を稼ぐ・利益を上げることへの意識の高さから、勝手に拒絶反応に近いものを最初は感じていました。 今思うと、良い支援をしようと思うなら同じくらいそれを売ることに拘らなければいけないのは、当たり前だと感じています。
嚥下分野に関しては、病院で働いていた時に、口から食べられなくなった後から急激にレベル低下する方が多い印象があったことや、外食やお祝いの場や旅行先で見た目も味も家族と別の物を食べる疎外感を感じている方を見ていて、何かPTも関われないかと思っていました。
それを退院後にフォローできるSTが訪問で少ないことや、嚥下に必要な筋骨格からの嚥下アプローチであればPTの強みを活かせると思い、PTだから出来る摂食嚥下療法を他職種と連携して行おうと思いました。
なるほど。実際に企業に入ってみて、その壁のイメージはどう変わりましたか?実際、嚥下をみられるPTになるために日々学んでいることはありますか?
企業も病院も、利用者様の生きがい創造の為にという精神は勿論変わらないし、そこに必要な価値提供とその対価は、病院での私の認識が甘かっただけで、どこに行っても必要なことだったんだと感じました。ただ、自分達の技術や存在を地域に発信し、ケアマネや利用者様から選んで頂くことを模索するのは大変な部分でもありました。
摂食嚥下分野に関しては、PT向けの摂食嚥下療法の勉強会への参加と内容を職場で共有する等は行っています。また、1症例でも多く嚥下障害のケースを見させて頂きたいため、スタッフに声掛けをして訪問の同行に行かせて貰っています。
また、摂食嚥下分野は多職種連携が非常に重要な領域だと考えているため、地域で働くST・OT・歯科医師・看護師・管理栄養士等の方々と顔の見える関係を作っています。
ありがとうございます。現状、転職してみて、ご自身の求めるリハを提供できていますか?病院ではなかなかハードルが高いことでも、企業だからこそ自分が地域に提供できるリハを行える理由を含め教えて下さい。
現在、訪問でポケットエコーの導入に向けて動いています。地域で頻繁な医療機関の受診が困難な方に、エコーでの効果判定や、より明確な評価により、疾患の重篤化防止や異常の早期発見に繋がると思います。そういった機器の導入を積極的にして頂けるのは、企業ならではなのかなと思います。
まだまだ使うには技術と知識不足ではありますが、こういったツールを活用し、評価や効果を見える化していき、利用者様と目標や支援の内容を共有できていくのに役立つのではないかと考えています。
和田さんのやりたいことに対して会社側はどのような反応を示されました?
課長には賛同していただけて、必要な機材等の紹介もしていただけました。他のスタッフも、今まで嚥下や地域連携を積極的に取り入れようとする人が少なかったから助かると、新しいチャレンジに対し、暖かい言葉をいただきました。
その新しいサービスの提案は、入職前にしたんですか?
やりたいと思っていることだけ入職前に伝え、実際に提案や動き出したのは入職後でした。
入職後、早々に提案事業が動き始めた感じですか?それとも、和田さんが色々提案の準備等しながら始まった感じですか?
エコーを導入する流れは入職前からあったので、入職して2ヶ月くらいには、そこにどう嚥下や看護師さんの知識を絡めるかや、どの機器を使うかの選定、エコーを使えるようになるための外部の臨床検査技師による合同勉強会の企画を始めていました。
その辺りの提案方法等は企業の方針に従いながらですか?それとも、自らの考えのもとですか?
訪問チームへのエコーの有用性の提案は、訪問チーム内の作業療法士や看護師と協議したり、企業で行なっている事業の企画案を見本に先輩方に教わりながら行なっています。
外部の臨床検査技師とのエコー勉強会は、私が個人的に地域連携の場で知り合った方に、事情を説明して、技師さんを紹介していただきお願いしました。
病院勤務時代もそのような提案を沢山されてたんですか?
前院では、地域で働く若手セラピストの横の繋がりを作るコミュニティを立ち上げたりしていました。
おっめちゃくちゃすごいじゃないですか!というと、ちょっと活発に活動できる人じゃないとなかなか企業で働くのは厳しいですかね?
そうですね… 例えば、訪問をやりたい!介護予防がやりたい!よりも、訪問で〇〇をやりたい!介護予防で〇〇を使いたい!という具体的な思いがあったほうが、企業の良さを上手く活用出来るのではないかと思いました。
ただ、今の職場は、自己研鑽を積むことに躊躇がない人が多く、モチベーションを上手く引っ張ってくれる力があると思うので、最初は活発さがなくても少しずつ行動力が伴ってくるのではないかと感じています。
なるほど、すごくわかりやすいアドバイスですね!具体的にやりたいことが決まっている場合は企業の方が、実現させやすいってことですね!
そうですね! 具体的なやりたいことがあれば、スタートダッシュが楽です。社内には「ルネサンスチャレンジ」というある一定の基準をクリアすれば、自分の企画を直接、社長にプレゼンテーションする機会が与えられる制度もあります。やりたいことを実現する手段をどんどん提案し、アドバイスを貰いながら、行動に移せるようにしてくれる環境だと思います。
でも、すでに地域で摂食・嚥下に関わりたいと思ったら、和田さんのチームに入り込めばいいわけですね。人は足りてますか?
この分野は特に連携が必要な分野で、やりたいと思ってくれる理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がいてくれると、救える範囲が広がりますので、大歓迎です!!
なるほど。やる気のある人が手を上げてくれるといいですね!ここでも、問い合わせを受け付けてみましょう!本日はありがとうございました。
ありがとうございます!ぜひ、みなさん見学等もできますので、ご一報ください!
和田さんの活躍を見学したい方以下よりお問い合わせください↓
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株式会社ルネサンス求人情報
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●元氣ジム
両国/ひばりヶ丘/石神井公園/高島平/大船/港南台/
東逗子/上大岡/湘南深沢/金沢文庫/光が丘/蕨/東戸塚/練馬/鎌倉
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●リハビリステーション(訪問看護)
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TEL : 0120-953-993(採用フリーダイヤル)
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給与
【給与例】
年収420万/月給27万円+賞与+時間外手当
※経験、能力を考慮の上、優遇します。
昇給・賞与
昇給/年1回(7月)
賞与/年2回(7月、12月)
休日・休暇
年間休日120日(2015年度)
【休日】完全週休2日制(シフト制)
【休暇】季節休暇、年末年始、慶弔、産前産後、育児休業(最長3年)
※年次有給休暇(初年度13日)
福利厚生
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住宅手当(単身者上限4万1千円、扶養者有者上限6万1千円)、家族手当、通勤手当、時間外・休日勤務手当