「実感と理論の合致」が興味のきっかけ
POSTインタビュアー:よろしくお願いします。まず、理学療法士になろうと思われたきっかけは何だったのでしょうか。
内倉先生:小学生のころにペルテス病になり、そこで理学療法士と関わることがあったのがきっかけです。
小学校から高校まで野球をしており、高校の時に怪我をしたことがきっかけで、将来はトレーナーなどスポーツ場面で仕事をしたいと思っていました。
そして、高校三年の時の進路相談の時に理学療法士を進められ、志望しました。
POSTインタビュアー:実際に理学療法を受けられたこともあったのですね。今は認知神経リハビリテーションを学びにイタリアに来ているとのことですが、どういう経緯でイタリアまで来たのですか?
内倉先生:認知神経リハビリテーションなんですが、理学療法士1年目の時に研修を受けて知りました。
ペルテス病になってから何となく患側の下肢の動かしにくさを感じていたのですが、そのことに対する疑問を日々実感していました。
その疑問と研修で言われていた内容が合致していたので、魅力を感じて勉強を始めました。
POSTインタビュアー:なるほど。実感している部分と理論が合致するって、なんだかすごいですね。
内倉先生:そうですね、すごく良かったと思います。でも認知神経リハビリテーションを学んでいく中で、たくさんの人にも出会えたので、それもまたすごく良かったんです。そうした経緯から大阪に出てくるきっかけを頂けたので。
もともと宮崎県の出身で、宮崎県の養成校を出た後は地元の病院に就職しました。あまり県外に出たくなかったので。でも他の地域でも学びたいなという興味が徐々に生まれてきたので、県外に出て大阪の病院に就職しました。そしたらそのまま、本場イタリアでも学びたいなという興味が出てきて、イタリアに行くことを決めました。
POSTインタビュアー:そういった視座の変化があったのですね。
「良い環境」が行動の動機づけとなる
インタビュアー:では、国内の移動から、国外の移動へつながったということですね。
勝田先生:はい。その経験から外の世界を知りたいなと思うようになったんだと思います。自分のやりたいことをやれる場所が良かったんでしょうね。
研修会だけでは聞けない部分や、そういう環境に身を置くと、毎日仲間がいて、毎日ディスカッションができる。すごく楽しかったですね。
インタビュアー:その良い経験から動きがどんどん出てきたんですね。
内倉先生:そうですね。イタリアでの研修も、本場で学びたいなという想いからですね。きっとイタリアならではの文化や思想などからその技術が生まれたはずだと思うので。
実は3年前にもイタリアに来たことがあって、その時に直感的にまた来たいなという想いはあったんですよね。
インタビュアー:そういった直感もあったんですね。
(次回に続く・・・)
内倉清等先生経歴
経歴
・平成18年3月:宮崎リハビリテーション学院卒業(理学療法士)・平成18年4月:一般財団法人リハビリテーション振興財団 潤和会記念病院 入職
・平成23年3月:医療法人孟人会 摂南総合病院 入職・2014.10月~イタリア・サントルソで5ヶ月間「認知神経リハビリテーション」に関する研修を受ける。
・研修(帰国)後も摂南総合病院で勤務されている。
キーワード
♯イタリア ♯理学療法士
♯認知神経リハビリテーション ♯リハビリテーション