なぜこの視点がなかったんだ
本書は、画像評価に基づいたケーススタディを参考書です。はい、タイトル通りですね。MRI、CT、X-pなど様々な画像から紐解いていきます。ですが、私が注目してしまったのは、そこではなかったのです。
これで正しい書評になるのか、わかりませんが、とにかく私はここが気になってしまったので、出版社に確認することもなく勝手に、この参考書の注目ポイントを書いちゃおうと思います。
タイトルにも書いたのですが、ズバリこの参考書のポイントはPTとOTの経過を同時進行で記載してくれている点です。私がこれまで見た参考書では、意外になかったなと。かなり盲点をついてきましたが、PTにとっては、OTが、OTにとっては、PTが同時期に何を行なっているのか知ることは非常に重要です。
なんせ、PTとOTの視点が全く違って、それぞれの専門性を再確認できる、と感じました。こんな本、今まであったでしょうか?もしかしたらあったのかもしれないですね。しかも監修者に前PT協会会長 奈良勲先生のお名前が。
いつまで、仕事するんだと思いつつ、その印税も気になるところです。今度お会いしたら、突撃で聞いてみようと思います。
意外に画像少なくない?
「画像評価に基づく」と書いてありますが、めちゃくちゃたくさんの画像を使用しているわけではありません。それよりも、1つの画像から何を読み取り、どう臨床につなげるのか?ケーススタディの分量に力を入れている印象です。
さらに、画像と聞くと「脳」が思い浮かびますが、疾患は整形外科疾患から、循環器、脳血管まで幅広い疾患を掲載している点において、どのような分野で働く療法士にも、活用しやすい参考書だと思います。
現職はもちろん、学生の皆さんは、現職PTOTがどのような視点で臨床を行なっているのか?普段のみることのできない、PTOTの脳の中を覗ける参考書になっているのではないかと思います。
ぜひ、この機会に立ち読みしてみてください!