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理学療法(PT)クリニックオーナーが考える「経営・採用・教育」 -Brandon Dederich先生-

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バーディーを狙いにいかないとビジネスがダメになる

ロサンゼルス

インタビュアー:クリニックのオーナーだからこそ苦労する点はありますか。

Brandon:当時は医者からの処方箋がないと理学療法ができなかったので、医者から処方をもらってくることが一番難しかった。

 

オーダーをもらった患者さんの結果が悪かったら送ってくれなくなってしまうということがあるので難しかったかな。クリニック自体を作ることは難しくなかったけど、患者数を増やすことがすごく難しかったよ。

 

これは私の意見だけどもクリニックを一人で始めるってことは、ある意味そんなに大変なことじゃなくて、新しい理学療法士を入れて、クリニックを大きくしていくことが難しいと思うんだ。

 

最初、自分一人でやっていた時は、それこそ自分の努力次第で何でもできたけど、今度,だれかを雇うってなった時に、もしかしたらその人がマイナス要因になってしまうかもしれない。ほんとに誰でもオープンできてしまう時代です。

 

例えば、今まで処方箋送ってもらっていた医者の弟がPT雇ってクリニック始めましたってなったら、処方箋はそっちに流れてしまうので、一瞬にしてビジネスが潰れてしまう。そういうことがあるから難しいよね。

 

ビジネスをもっと展開することが今一番難しいと思っているよ。ゴルフと一緒で、ある一定のレベルの人たちはずっとバーディーとっていれば普通だと思っているかもしれないけれど、その下のクラスの一般庶民はボギーだって嬉しいじゃないですか。

 

ただボギーがスタンダードになっていると、急にオープンしたクリニックのスタンダードがパーなら負けちゃうよね。パーだけを狙っていると絶対問題が起きるのでバーディーを狙いにいくくらいじゃないとビジネスがダメになっちゃう。悪いキャディーをつけて、悪いアドバイスを受けてたらダメになる。それと一緒だよね。

 

セミナーに行くことが教育ではない

インタビュアー 患者さんを呼び込むのは基本的には医者からの紹介ですか?

Brandon昔は医者といい関係を作ってどんどん紹介してもらうっていうのが一番多かったけれど、最近ではそれだけではなくて色々とあります。

 

一番いいのはただ関係性を作るだけではなく、医者に理学療法は何なのか、何をしていてどうゆう治療をしていくのかということを教えることが一番良い結果に繋がっていると思う。

 

インタビュアー:いい理学療法士を採用するには?

Brandon:まず自分のことを知る事が一番だね。なぜかというと良いセラピストと悪いセラピストを判断するには、自分がいい位置にいないと判断できない。

 

自分の事を知らなかったらどちらが良いか悪いかわからなくなっちゃうよ。経験もそうですね。良いセラピストと思って雇っても、全然パフォーマンスが上がらない時は首を切って新しい人を入れなければいけないっていう判断も大事だよね。

 

プロ野球に例えると、全然打てなかったり投げられなかったらしたらどうする?単純にトレードに出されるか残されるか、二軍に落とされるかそれかベンチでしょ?なので正しい人を見つけて正しい方向に導いてあげてちゃんとした教育を受けられるようにしてあげることが大切だよ。

 

教育というのはただ単に色んなセミナー・コースに行くことだけではなく、良い理学療法士を周りに付けてあげて、そこから現場で教育していくことはひとつ大事。若いスタッフをしっかり面倒見ることだね。

 

色んなことがセラピストを育てるよ、ただちゃんと正しいことをやらないといけない。今までやってきたことが一番だと思っていたらその先はないよ。続けてやっていくことが成長に繋がると思うよ。

 

一つ思っていることがあって、理学療法士の競争相手にアスレチックトレーナーや、パーソナルトレーナーっていうのがあって、彼らは僕らがやっていることをマネしてその上を行こうとしているので、また僕らはその上をいかなければいけない。

 

いい競争相手であると思うんだ。なのでもっと学んで、なんでも吸収してその上をどんどん行くって思うことが大切なんじゃないかな。

 

【目次】

第一回:学びは一生、終わることはない

第二回:バーディーを狙いにいかないとビジネスがダメになる

第三回:お金の問題と人を治療するということのギャップ

 

Brandon Dederich先生 経歴

資格:MS, MPT, ATC

Brandon received his Bachelor of Science degree from California State University, Pomona with an emphasis in Sports Medicine and Athletic Training, and post graduate degrees from the California State University, Fullerton and California State University, Long Beach with Master’s degrees in Kinesiology (Exercise Science) and Physical Therapy, respectively.

Brandon’s professional work experience includes tenures as an Athletic Trainer with the Sports Medicine departments at California State University, Fullerton, UCLA, and the Los Angeles Galaxy.

In 2003, Brandon founded Xcelerate Physical Therapy, Inc. in the Conejo Valley of Ventura County, with locations in Thousand Oaks/Westlake Village, Moorpark and Seal Beach. He currently shares his time between the Westlake Village area and Seal Beach Physical Therapy. Brandon enjoys the same one-on-one approach of his colleagues, while incorporating his extensive spine and Athletic training experience into educating his patients to “help themselves” towards successful outcomes.

 

対談3

 

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