【書評】運動連鎖は評価可能か?

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今回も羊土社様よりご献本いただきましたので、書評させていただきます。本書は、「運動機能障害の理学療法〜運動連鎖に基づく評価・治療」というはっきりいうと、擦り切れるほど同じようなテーマを扱った参考書が多い分野だと思います。

 

私個人、整形外科クリニックでの勤務経験があることから、このような参考書を手に取る機会は多かったと思います。そのため、この手の参考書は斜に構えて読んでしまう傾向にあるため、あらかじめご了承いただければと思います。

 

運動連鎖は評価可能か?

 本書の特徴は、冒頭にも書かれている通り運動連鎖(書籍内では運動力学的連鎖)を中心に書かれています。ただし、本書掲載の18疾患に対して、必ず①リーズニング&試行的アプローチ②リハビリテーションフェーズ③スクリーニング・評価④エクササイズ&負荷量設定⑤ケーススタディが書かれています(疾患によってはエビデンス情報も記載)。

 

個人的に興味深いと感じた点は、運動連鎖の独特な評価にあります。これまで運動連鎖と呼ばれるものは、大きくグループ化され、そのグループに属するかを分けるもののみだったと考えています。

 

本書の場合、可能な限り“運動連鎖を数値化する”ということからユニークな評価が掲載されています。ただ、この評価の信頼度まではわからないので、介入前後の指標として使うことは可能なのかな、といったところだと思います。それにしても、ユニークなものが多く、患者さんとのコミュニケーションにおいても臨床での活用は可能なのではないかと考えています。

 

どこか、先人の知恵的にまとめられた運動連鎖を一歩先に進めた書籍ではないかと思っています。

 

立ち読み公開中▶︎https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758102537/75.html

【目次】

略語一覧

序章 運動力学的連鎖とは

第1章 下肢
1 鼠径部痛症候群,前期股関節症
2 股関節症(THA後)
3 大腿骨頸部骨折術後
4 膝関節症(TKA後)
5 膝蓋腱症・ジャンパー膝
6 膝ACL損傷(再建術後)
7 脛骨内側ストレス症候群
8 足関節捻挫(前距腓靭帯損傷)

第2章 体幹
1 非特異的頸部痛
2 非特異的腰痛
3 脊椎圧迫骨折
4 腰椎分離症・分離すべり症
5 側弯症(特発性側弯症)

第3章 上肢
1 肩関節周囲炎
2 腱板損傷
3 投球障害肩
4 肩関節前方脱臼
5 上腕骨外側上顆炎

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