13日国立精神・神経医療研究センターは同センター、同病院身体リハビリテーションの水野勝広部長、寄本恵輔理学療法主任らの研究グループによって、神経筋疾患対象の呼吸理学療法機器「LIC TRAINER 2」を開発。研究成果は、「Progress in Rehabilitation Medicine」に掲載。
深吸気を得る呼吸理学療法
神経筋疾患の多くは、手足・のど・舌の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだん痩せて力がなくなり、さらに呼吸筋力が低下することで肺活量や咳の力が低下する。そのため呼吸理学療法が重要になるが、十分に肺を膨らませる方法は難しく、胸郭の柔軟性を維持することは困難であると同時に胸郭の柔軟性を評価することさえできなかった。
喉の筋力低下があっても、気管切開されていても、深吸気が得られない患者さんであっても、LIC TRAINERであれば今までは難しいとされていた深吸気を得る呼吸理学療法に取り組めることができるようになった。
▶︎https://www.ncnp.go.jp/topics/2021/20211013p.html
寄本恵輔先生インタビュー
・LIC TRAINER開発!神経筋疾患(ALSなど)の最先端リハビリとは?
原著論文
・論文名: Lung Insufflation Capacity with a New Device in Amyotrophic Lateral Sclerosis:
Measurement of the Lung Volume Recruitment in Respiratory Therapy
・著者名: Keisuke Yorimoto, Yosuke Ariake
・掲載誌: Progress in Rehabilitation Medicine ,2020
・DOI :https://doi.org/10.2490/prm.20200011
・URL :https://www.jstage.jst.go.jp/article/prm/5/0/5_20200011/_pdf/-char/en