スクリーニングテストで腰痛リハビリテーションはどう変わるのか~STarT Back Screening Tool編①~

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腰痛とスクリーニングテストにまつわるお話です

週の真ん中水曜日の江原です。『痛みのリハビリテーションに問診は重要である』、臨床で皆さんも気をつけられていることだと思います。慢性疼痛の代表格である腰痛で患者の痛みについて聞いていると、『これ以上動いたら痛くなりそうなので、運動をやめてしまいました』という場面に遭遇したことはありませんか?

 

実際には腰痛が出ているわけではないのに、過去の事象を引き合いに出して活動を制限してしまうことです。冷静になれば患者自身も痛みにとらわれているだけとわかっています。『痛くなった訳ではないんですよね?』聞くとそうだと答えることが多いです。このような問診の結果を、リハビリテーションに反映していますか?今回はスクリーニングテスト結果と腰痛リハビリテーションの内容について、数回に分けてお話したいと思います。

STarT Back Screening Tool

腰痛のスクリーニングテストで有名なものに、STarT Back Screening Tool(SBST)があります。STarT Back Screening Toolの基本的事項については、三木さんの過去の記事が大変参考になるので、是非お読みください。

図1 STarT Back Screening Toolの得点と判別

9問の質問で構成されていて、1~4問目までが身体的な質問で、5~8問目までが心理社会的要因を含む質問、最後に全体的な印象を問う構成でできています。各質問に該当するなら「はい」を選択し1点、違うなら「いいえ」で0点とし、その合計点をまず計算します。3点以下であればLow riskになります。

 

4点以上の場合は、5~9問目の回答に注目します。この項目の合計点が3点以下ならMiddle risk4点以上であればHigh riskとなります。この結果に基づき患者の特性に合った治療を進めることを、Stratified approachとかStratified care modelと呼ばれています。東京大学医学部附属病院22世紀医療センターの医師・松平浩先生の意見は痛みを診る医師や理学療法士に改めて大切なことを気付かせてくれます。

スクリーニングテストで腰痛リハビリテーションはどう変わるのか~STarT Back Screening Tool編①~

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