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高齢者の痛み②~痛みの評価で注意したいポイント~

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加齢の影響を受け対応が難しくなる高齢者の痛みについて、その2です。

週の真ん中水曜日の江原です。本日も高齢者の痛みについて書きたいと思います。以前書いた「【SPOT Writer】痛みとともに生活する高齢者へのリハビリの注意点」も是非参考にしてください。本日は評価での注意点について書きます。

評価方法から考える高齢者の痛み

痛みの評価を身体面に絞ったとしても、評価は包括的に行います。私は日本口腔顔面痛学会の痛みの構造化問診票をベースにしたインタビューを行って、痛みの評価をできるだけ簡潔に行います。構造化問診とは精神科・心理領域で用いられるもので、痛みに関しては2000年代に口腔顔面痛領域で発展させた評価方法です。

図 痛みの構造化質問票

慢性的な痛みの場合、しばしば症状が診断から説明できない場合があります。従って痛み自体だけでなくその診断までさかのぼって症状を確認します。主訴や病歴や画像所見を再度考察し原因評価をしますが、主訴から自由に質問していく方式(非構造的なインタビュー)では、質問の範囲が広くなり効率よく進めるためには経験が必要になります。

 

そのため学生や初学者において痛みの評価が難しいと感じることが多いです。例えば話を聞きすぎると患者の訴えが先行してしまい、問診場面をコントロールできなくなります。医療者側もストレスを感じ苦手意識が生まれやすい場面の1つだと思っています。痛みは診断が同じでも訴えは多彩になるので、系統だった問診が行える構造化問診票は質問漏れなどによる情報のばらつきを減らし非常に有用です。

高齢者の痛み②~痛みの評価で注意したいポイント~

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