皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。本日は脳卒中片麻痺患者に行うことが推奨されている下肢FMAの解説を行っていきます。。
FMAについて
Fugl-Meyer Assessment(FMA)とは上肢運動機能、下肢運動機能、バランス、感覚、関節可動域、疼痛からなる脳卒中の総合的な身体機能の評価です。運動機能の評価ではブルンストロームステージの考えに基づき、段階的な回復をするという考え方になっています。そのため、ブルンストロームステージとの相関は高く、StageⅢの症例ではさらに細かい評価が可能になっています2)。運動機能に対してはADLなどとの相関も報告されており非常に有効な評価になります。アウトカムとしてだけでなく機能予後を推測するものも存在するため、退院時のイメージを持つことも可能になります。前回、脳卒中のバランスについてお伝えした中でバランスに対する機能の評価で推奨されるのが、FMAの運動機能となります3)。上肢運動機能については何度か解説しているため、本日は下肢FMAについて解説していきます。