皆さん、こんにちは。火曜日担当の藤本裕汰です。本日もよろしくお願い致します。前回は腰方形筋について解説しました。本日は肩関節に対する介入について解説していきます。
肩関節の可動域制限
肩関節の介入で問題になりやすいのが可動域制限になります。肩関節の動きには肩甲上腕関節・肩甲胸郭関節・肩鎖関節・胸鎖関節・脊柱が関与し、人体の中では最も大きい可動域を持っています。痛みや筋緊張により関節可動域制限が生じます。
肩関節の可動域制限ですが日常生活を送る中では130°の屈曲が必要であると言われています2)。そのため、関節可動域制限の方で目標にする数値として必要になると思います。その他の動きにおいては結帯動作であり、内外旋の動きも重要になります。
肩関節可動域制限の要因
関節可動域制限の要因に関しては凍結肩と二次性拘縮の要素が挙げられます3)。凍結肩に関しては今後細かい内容を解説していきますが、拘縮進行期(freezing phase)、拘縮期(frozen phase)、寛解期(thawing phase)に分けられ、拘縮期に徐々に拘縮が生じるという特徴があります。凍結肩は関節包周囲の組織の中でも烏口上腕靱帯の肥厚・線維化は多くの報告で指摘されています。