脳卒中リハビリテーションにおいて「歩行の再獲得」は、療法士が関わるうえで最も重要なテーマのひとつです。歩行は単なる移動手段ではなく、患者の社会参加や自立生活を支える基盤であり、その改善は臨床の大きな目標となります。しかし脳卒中片麻痺者には特有の歩行障害が存在し、適切に評価・介入するためには専門的な知識と多角的な視点が欠かせません。本セミナーでは、理学療法士・作業療法士をはじめとするリハ専門職を対象に、臨床現場で役立つ知識と最新技術を整理して解説します。正常歩行の基礎を踏まえた歩行障害の理解、日常臨床で活用できる評価法からセンサーやAIを用いた先進的アセスメントの紹介、さらにエビデンスに基づくアプローチやリハビリテーションロボットを活用した最新の介入までを取り上げます。歩行を診る力を高め、明日からの臨床に直結する学びを提供するプログラムです。
プログラム
第1部:脳卒中発症後に生じる歩行障害
正常歩行の基礎を確認し、脳卒中片麻痺者に特有の歩行障害の特徴を症例を交えて概説します。
第2部:歩行障害のアセスメント
日常臨床で実施可能な評価から、センサーやAIを活用したテクノロジー駆動型アセスメントまで幅広く紹介します。
第3部:歩行障害に対するアプローチ
最新のエビデンスに基づいた介入法を整理し、特にリハビリテーションロボットを活用した先進的アプローチを解説します。
セミナー概要
開催日:2025年10月9日(木)20時~21時30分
場所:オンラインセミナー(zoom)
対象:理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、その他リハビリテーションに携わる専門職
参加費:無料

藤井 廉
理学療法士、博士(健康科学)
武蔵ヶ丘臨床研究センターの主任研究員として,管理・運営に従事.研究では,脳卒中後症例を対象とした脳画像解析・動作解析研究に取り組んでいる.