学校を途中でやめてしまった子へのフォロー
インタビュー:先生の話を聞いていて、感銘を受けたのですが、学校を途中でやめてしまった子の支援に関して、具体的にはどのようなことをやられてこられたのですか?
川田先生:退学した後の転校先や就職先を一緒に探します。履歴書も添削します。面接練習までします。途中で俺なにやってんだろうと思う時もありますが(苦笑)今でもその子たちとは交流が続いています。
「つらい」とか「きつい」という感情の閾値って人それぞれ違いますよね。そんな時、「逃げるか、耐えるか、戦うか」の3つしか選択肢がないと思うんです。本当にヤバイ時って、逃げていいと思うんです。
私も、理学療法士をやめた人間ですし。その時は、逃げたのかもしれませんが、実際には別の道を選択するということは戦うことでもあります。そして、逃げたことで助かることも多いんです。
もちろん戦うことでやり切る事も重要ですが、本当にヤバイ時、逃げることは恥ずかしいことではないです。このレベルまでは戦う。ここまでは耐える。こうなってしまったら全力で逃げる。このレベルを我々大人は学生に教えなくてはいけません。
私もそうであったように、苦手なこと、不得意なことって長続きしないんです。例え遠回りしても本当に自分の得意なことを伸ばすことと出会う、自分の得意な部分を評価してくれる人と出会うことの方がキャリアデザインには重要かと思います。
「何をやるかより誰とやるか」だと思います。そう考えると、何かの理由で退学しても、次の場所でどう自分の長所を発揮して過ごすかということに重きを置いています。もちろん親御さんにもそのことは伝えます。
川田先生のオススメ書籍
「リーダーシップ3.0」という本です。この本はリーダーシップのトレンドのことが書かれている書籍です。マネジメントに携わっている人にオススメです。
あとは「キレる女、懲りない男」という本です。医療職や介護職は女性職場ですから、男性は女性スタッフに対応する原理原則を理解するべきではないかなと思っています。この2冊は常にバックに入っています。
先生にとってプロフェッショナルとは?
“歯を食いしばって褒めることです。”
*目次
【第1回】理学療法士になったきっかけ
【第2回】院長秘書を通してわかった病院経営
【第3回】教員としての取り組み
【第4回】マネジメントは理学療法評価に似ている
【最終回】学校を途中でやめてしまった子へのフォロー
川田章文先生経歴
経歴:
平成10年 茨城県立下妻第一高等学校卒業
平成14年 国際医療福祉大学保健学部理学療法学科卒業
同年 栃木県厚生農業協同組合連合会 下都賀総合病院リハビリテーション科入職
平成15年 筑西市民病院 リハビリテーション科入職
平成20年 筑西市民病院 総務課へ異動(院長秘書、医師人事等)
平成23年 学校法人アゼリー学園 東京リハビリテーション専門学校 入職
平成27年 アゼリーグループ 一般社団法人 未来創造研究所
主任研究員/人材育成コンサルタント
現在に至る
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