PTになって20年間、少しずつ触診の技術は上がってきたと思います。そして、ここ数年ようやく「痛いところに手が届く」ことができるようになってきました。痛みの原因である末梢神経を特定したり、組織の損傷か癒着のどちらに由来する痛みかを判定したり、あるいは股関節関節包周囲にある癒着と痛みとを特定したり、といったところまで主訴を触診で探ることができるようになってきました。どのように「痛いところに手が届く」ようになったのかについて、書いてみたいと思います。若いセラピストの皆さんに、少しでも参考になればと思います。
教科書や講習会で得られる情報は、書き手・話し手のフィルターを通した2次情報です。正確な生のデータを知るためにも確かな情報を1次情報にアクセスする方法を学びましょう。
[ 監修 ]萬福 允博先生(乳腺ケア 泉州クリニック) [デザイン]西嶋 大樹(株式会社エバーウォーク)